「皮脂が出やすい場所」も「皮脂 体質」も、
たどり着く先は同じ疑問です。
なぜ自分の皮脂だけ、洗っても残って、
しかも黒っぽく見えやすいのか。
気になりますよね。
「皮脂体質」自体は否定しません。
皮脂腺の数や大きさには個人差があります。
ただ、黒っぽく見えるかどうかは体質だけで決まりません。
どこに溜まり、夜までに何と混ざったかで、
取れにくさも酸化しやすさも変わります。
順に見ていきます。
🎨「取れにくい」と「酸化しやすい」で、皮脂の何に差が出るのか
絵の具のパレットを思い浮かべてください。
使ったあと、すぐ拭けば大抵の色は落ちます。
でも、くぼみに溜まった絵の具だけは、
拭いても指に残ります。
肌の皮脂も、同じように残り方が場所で変わります。
🖌️小鼻は、パレットでいちばん深いくぼみ
小鼻は皮膚の凹凸が多く、
皮脂の通り道も細く曲がっています。
そこに古い角質が絡むと、
拭いても取れない絵の具の塊のように、
白いざらつきや黒い点として居座ります。
透明な油ではなく、
目に見える形になってしまうからです。
洗顔料を強くしても、くぼみの奥までは届きません。
むしろ強くこするほど、
くぼみの縁だけが赤くなりやすくなります。
小鼻がざらつく夜は、押し出さずに、
くぼみへ短く泡を置いて、
こすらず流すだけにします。
🌤️額は、絵の具のチューブが日中も押され続けている場所
額のテカリを、朝の洗い残しと決めつけると、
夜また洗顔を強くしたくなります。
でも額は、日中も皮脂という絵の具が、
新しく押し出され続ける場所です。
前髪がこすれたり、汗をかいたりするたびに、
パレットへ新しい一筆が足されていきます。
昼に光ったら、洗い直すよりも、
ティッシュで軽く押さえるほうが早く効きます。
前髪を上げておくだけでも、
足される一筆は減ります。
🪞あごは、同じ場所ばかり筆でなぞられている
あごの白いざらつきは、マスクや頬づえで、
同じ場所を繰り返しなぞられた跡に近いです。
筆を同じ位置で往復させると、
絵の具は乾きながら重ねて塗られて、
表面が硬くなります。
あごの毛穴も、こすれと乾きが重なると、
出口がこわばります。
白い詰まりが同じ場所へ戻りやすくなります。
あごは短く一度だけ洗い、
日中は頬づえとマスクの当たり方を、
まず一つだけ変えてみます。
🌙夜に色が黒く変化する理由は、皮脂だけではありません
朝、小鼻の点だけ濃く見える日があります。
これは皮脂が急に増えたからではなく、
パレットの上で色が混ざったからです。
「皮脂を落とす」という言葉は分かりやすいので、
売り場でもよく使われます。
でも肌を見る現場では、
皮脂の量だけを先に決めません。
洗顔直後に残るぬるつきと、昼に出てくる皮脂と、
夜まで残った日焼け止めやメイクは、
別の色として扱われます。
皮脂に含まれるスクワレンという成分は、
時間とともに酸化して、透明な油から色を帯びていきます。
混ざる色が多いほど、その変化も早まります。
どの時間に、どの場所で、何と混ざって残ったか。
それを分けるほうが、洗顔を強くするより、
次の一手が見えやすくなります。
🧪混ざる色が増えるほど、パレットは黒に近づく
絵の具は、二色を混ぜても、まだ色が見えます。
でも日焼け止め、メイク、汗、
ほこりまで皮脂に混ざると、
もう元の色は分かりません。
パレットの上で何色も重なった場所が、
灰色を通り越して黒っぽくなるのと同じです。
朝の小鼻が黒く見えるのは、
皮脂が増えたからではなく、
夜までに重なった色の数が多かったからです。
日焼け止めを塗った日は、
小鼻の脇まで短くなじませ、
メイクが崩れた日は、こすらず一度で落とします。
💧夜に何度も洗うと、余白の頬まで削られる
黒さが気になって、
夜に何度も洗いたくなる日があります。
パレットを丸ごと強くこすると、
まだ乾いていない端の絵の具まで、
一緒に剥がれます。
頬も同じで、小鼻に合わせて全体を強く洗うと、
頬という余白だけが乾いてしまいます。
頬が乾くと、顔全体の感覚がつっぱり、
小鼻の重さだけがかえって目立ちます。
気になるのが小鼻なら、洗うのも小鼻だけにして、
頬は保湿で守っておきます。
🧴パレットの重さが変化するのは、一点を変えたときです
絵の具は、パレット全体を洗うたびに、
乾きかけていた端の色まで巻き添えにします。
肌も同じで、気になった一点だけを直すほうが、
翌朝の違いを追いやすくなります。
🛁パレットを洗うのは、一日一回、こすらず一度で
夜に迷ったら、洗う回数を増やす前に、
洗う場所を一つに絞ります。
小鼻が重いくぼみなら、そこだけ短く泡を置き、
あごがざらつく日なら、
なぞられた一点だけを一度で流します。
パレット全体をこすらず一度で終えるほうが、
翌朝の変化を見比べやすくなります。
そして、寝る前に鼻を触らないだけで、
翌朝の重さはだいぶ変わります。
💧余白を乾かさない保湿量が、翌朝の重さを決める
皮脂が気になる日ほど、保湿を減らしたくなります。
でも頬という余白が乾くと、
パレットの隅々まで硬くなって、
小鼻の重さだけが余計に目立ちます。
頬はつっぱらない量までなじませ、
小鼻だけ薄く仕上げます。
赤みがある日は、そこに美容液を足さず、
保湿だけで終えます。
📘まとめ
皮脂が取れにくいのも、酸化しやすいのも、
量だけでは説明できません。
小鼻はくぼみに古い角質が絡み、
額は日中に新しく押し出され、
あごは同じ場所をなぞられて硬くなります。
そして夜、日焼け止めやメイク、
汗やほこりまで皮脂に混ざると、
色は黒に近づきます。
顔全体を強く洗う前に、
気になった場所と時間を一つだけ選ぶ。
それだけで、翌朝の色の濃さが変わります。
🌱 ちふゆのひとことメモ
私も昔は、小鼻がぬるつくたびに、
皮脂の多い体質だからだと思って、
洗顔料をどんどん強くしていました。
でも本当は、
くぼみに古い絵の具が居座っていただけの日と、
日中に新しく足された日と、
夜までに色が混ざっただけの日が、
順番に来ていただけでした。
同じ皮脂に見えても、
実は毎回、別の色だったんです。
🛁くぼみに居座った色が気になる夜のChocobra
赤みや痛みがある日は、
Chocobraより先に肌を休ませます。
落ち着いた夜、小鼻やあごに、
古い絵の具のような重さだけが残っているなら。
Chocobraは、そのくぼみへ向けた、
夜の3ステップです。
🧴 ジェルでゆるめる
くぼみに居座った皮脂と古い角質を、やわらかくして動きやすくします。
🪥 ブラシで動かす
やさしい圧で、小鼻とあごだけを短く動かします。
💧 美容液でうるおす
洗ったあとの肌を乾かしたままにせず、余白まで整えます。
赤い日は、休む。
落ち着いた夜だけ、短く。


