なぜ肌の悩みランキングは毎年変わらないのか?本当の理由を調査データで解説

肌の悩みランキングが毎年変わらない理由を解説する調査データの図解イラスト。白衣を着た女性研究者が指差し説明をしており、「シミ・毛穴・ニキビ」が上位に並ぶランキングと、75%が変わらないと回答した円グラフが描かれている。

💭「乾燥や毛穴、シミなどの悩みが、何年も気になり続けている」
💭「対策はしているはずなのに、終わった実感が持てない」

──そんな感覚、ありませんか?

もし多くの人が肌悩みをきちんと解決できているなら、
肌悩みランキングは年々、入れ替わっていくはずです。
それでも上位に残り続ける悩みがあるのは、
個人の努力や肌質だけでは説明できない要因があるからかもしれません。

今回の調査では、20代〜50代の一般男女1,000人を対象に、
「現在もっとも悩んでいる肌悩み」だけでなく、
その悩みがどれくらい続いているのか、どんなケアで止まっているのか、
なぜ解決できないと感じているのかまでをあわせて確認しました。

この記事では、この調査データをもとに、

・なぜ肌悩みランキングは毎年似た結果になりやすいのか
・どの悩みが、どんな理由で長期化しやすいのか
・悩みが「体質や年齢のせい」に置き換えられていく流れ

を、数字を軸に整理していきます。
調査結果を追いながら読むことで、
「悩みが続くこと=自分のせいではない」ことが、自然と見えてくるはずです。

🔗 出典:肌悩みの約半数が「5年以上」続く実態が、一般男女1,000人調査で明らかに
(ザ・プレミエールファクトリー株式会社/Chocobra Research調べ)

🌀 なぜ肌の悩みは終わらないのか

💭 悩みの内容より「続いている年数」が共通していた

今回の調査では、まず「今いちばん気になっている肌の悩み」を聞き、
あわせて「その悩みがどれくらいの期間続いているか」を確認しました。

すると、乾燥・シミ・毛穴・ニキビといった悩みの種類にかかわらず、
約半数の人が「5年以上同じ悩みが続いている」と答えていました。

特に、シミでは約6割、毛穴や乾燥でも5割以上が5年以上と回答しています。
この結果から、肌悩みは一時的な不調として消えていくものではなく、
気づけば生活の中に溶け込んでしまいやすいことが分かります。

🔁 一度よくなっても「終わった」と言えない

多くの人は、肌の調子がよくなったと感じる瞬間も経験しています。
ただ、その状態が長く続かず、
しばらくするとまた同じ悩みが気になり始める。

こうした「良くなったり戻ったり」を繰り返すうちに、
悩みは消えたというより、ずっと横にあるものとして残っていきます。

今回の調査結果は、
「ずっと悪いわけではないが、完全に終わったとも言えない」
そんな状態が長く続いている人が多いことを示しています。

🧠 悩みがあっても、行動が決まりきらない

次に、現在どのようなケアをしているかを聞いたところ、
最も多かった回答は「特に何もしていない/分からない」でした。

悩みはあるのに、
・何をすればいいのか決めきれない
・今のケアが合っているか分からない

そう感じたまま、行動が止まっている人が少なくありません。

毛穴悩みに限って見ると、
洗顔や保湿といった基本的なケアだけで止まっている人が特に多いことも分かりました。
悩みの重さに対して、取っている行動が追いついていない状態です。

📉 調べたい気持ちはあっても、情報にたどり着けない

さらに、肌悩みについて普段どのように情報を集めているかを聞くと、
「特に情報収集はしていない」と答えた人が半数を超えていました。

年齢が上がるほどその割合は高く、
50代では7割近くが「調べていない」と回答しています。

情報が多すぎて迷っている以前に、
そもそも調べるところまで行けていない人が多いことが分かります。

🧩 最後は「体質や年齢のせい」に置き換えられる

悩みが長く続き、行動や情報が止まると、
理由は少しずつ外ではなく内に向かいます。

調査では、
「体質や年齢の問題だと思っている」という回答が最も多くなりました。

特に毛穴の悩みでは、
「情報が多すぎて正解が分からない」と感じている人も目立ちます。
迷い続けた結果、判断そのものを手放してしまう流れです。

今回の調査から見えてきたのは、
悩みが終わらないのは特別な失敗をしたからではなく、
続きやすい条件が重なった結果として、自然に長期化しているということでした。

🧪 肌の中で静かに続いていること

🧫 「汚れ」ではなく、時間で育つものがある

肌の悩みというと、「汚れが取れていない」「洗えていない」と考えがちです。
でも今回の調査結果を見ると、悩みが長く続く人が多く、しかもシミ・毛穴・乾燥のような悩みで「5年以上」が目立っていました。

これは、肌悩みが“その場で落とせるもの”ではなく、
日々の積み重ねの中で少しずつ育つタイプのものが多いことを示しています。

たとえば乾燥は、ある日突然起きるというより、
睡眠、空調、季節、摩擦、洗い方などの条件が重なって、
気づかないうちに「戻りやすい状態」が作られていきます。

シミや毛穴も同じで、
短期の対策で一気に終わるというより、
肌の中でゆっくり条件が整っていくことで、
また気になりやすくなります。

🧠 悩みは「薄くなる」のに「消えない」仕組み

多くの肌悩みは、改善した実感が出る瞬間があります。
でも、そのまま「終わった」とは言いにくい。

これは、悩みがゼロか百かではなく、
薄くなったり濃くなったりしながら残るタイプだからです。

たとえば乾燥は、保湿を増やせば一時的にラクになります。
でも、肌が乾きやすい条件が変わらなければ、また戻ります。

毛穴も、ある日は目立たなくても、
別の日にまた気になる。
それはケアが無意味だったのではなく、
戻りやすい条件が残っているだけです。

ランキングに上位として残り続ける悩みは、
こうした「薄くなるのに消えない」性質を持っていることが多いと考えられます。

🔄 「続ける前提」になってしまうと終わりが見えにくい

今回の調査では、現在のケアについて
「何もしていない/分からない」が最も多い一方で、
基礎化粧品や基本ケアを続けている人も多くいました。

ここで起きやすいのが、
「続けているのに、終わった実感が持てない」という状態です。

続けること自体は悪くありません。
ただ、続けても終わらないと感じると、
悩みは「解決するもの」ではなく
「付き合うもの」に変わってしまいます。

そうなると、気づかないうちに
悩みが長く続く前提の思考になり、
ランキング上位から消えにくくなります。

🧩 情報が多いから迷うのではなく、判断の材料が足りない

調査では、「情報収集をしていない」人が半数を超えていました。
この結果は、「情報が多すぎて迷っている」以前に、
判断の材料そのものが手元にない人が多いことを示しています。

判断材料がないと、
今のケアが合っているのか分からない。
別のことを試すべきかも決められない。
結果として、同じ状態が続きやすくなります。

ここで大事なのは、
「知識が足りないからダメ」という話ではありません。
忙しさや疲れの中で、
調べる余裕がなくなるのは自然なことです。

ただ、その自然な流れが続くと、
悩みも自然に長期化しやすくなります。

🌫️ 最後に「体質や年齢のせい」に落ち着いてしまう流れ

悩みが続く
→ 何をすればいいか分からない
→ 行動が決まりきらない
→ 情報も増えない
この状態が長くなると、理由は内側に置かれます。

調査では、「体質・年齢の問題だと思っている」が最も多い回答でした。
これは、諦めが強いというより、
長く続いた結果として、説明の置き場所がそこに集まっている状態です。

そしてこの置き方が固定されるほど、
「何かを変えて終わらせる」という発想が遠のきます。

肌の中で起きているのは、
突然の悪化ではなく、条件の積み重なりです。
だからこそ、続いてしまうこと自体は珍しくありません。

🧼 よかれと思って続けがちなNGケア

🧽 「とにかく落とすほど良い」に寄りすぎる

悩みが続くと、まずやりたくなるのが「もっと落とす」方向です。
洗顔回数を増やす、クレンジングを強める、触る回数を増やす。
でも肌悩みが長期化している人が多いという結果を見ると、落とす努力だけで終わり切らないケースが多いことが分かります。
落とすことは必要ですが、やりすぎると乾燥を招き、また気になって、さらに落とす、という循環に入りやすくなります。

🧼 スクラブや強いピーリングを「常用」してしまう

スクラブやピーリングは、使った直後に手触りが変わりやすいので、効いている気がしやすいケアです。
ただ、手応えがあるほど頻度が上がり、刺激が積み重なってしまうことがあります。
肌が薄く感じたり、つっぱりが増えたり、赤みが出ると、悩みは「別の悩み」に置き換わって続きやすくなります。
特に乾燥が全体1位になっている点を踏まえると、強いケアの積み重ねが、悩みの固定化に関わる可能性は無視できません。

🧻 毛穴パックを「悩みの中心」に置いてしまう

毛穴が気になると、分かりやすい対処としてパックに寄りがちです。
ただ、目立つものが取れても、終わった実感につながらず、繰り返しになりやすい。
今回の調査では、毛穴悩みの人ほど「基本ケアのみ」で止まっている割合が高い一方で、迷いも強い傾向が出ています。
つまり、決め手がないまま、分かりやすい手段に戻ってしまう。
この往復が、悩みを長引かせやすくします。

🧴 成分を足し算して、どれが効いたか分からなくなる

悩みが終わらないと、情報を集めて、成分を足して、重ねて、様子を見る。
この動き自体は自然です。
ただ、重ねるほど「何が良かったのか」が分からなくなり、やめ時も分からなくなります。
結果として、効いているのか分からないまま続けるか、全部やめるかの二択になりやすい。
悩みが続く人が多い背景には、こうした判断の難しさも含まれていそうです。

🌀 「分からない」まま放置するのがいちばん長引く

今回の調査では、情報収集をしていない人が半数を超え、ケアも「何もしていない/分からない」が最多でした。
これは怠けているという話ではなく、忙しさや疲れの中で判断が止まりやすい、という現実です。
ただ、止まったまま時間が経つほど、最後は「体質や年齢のせい」に落ち着きやすくなります。
この章で言いたいNGは、特定のアイテムではなく、「分からない状態」を放置してしまうことです。
次の章では、終わらせるために何を習慣として押さえるべきかを、実行できる形に落としていきます。

🌙 悩みを溜めないための正しい習慣

🛁 夜のバスタイムを「ケアの起点」にする

肌悩みを終わらせるために大事なのは、特別なことを増やすより、まず「いつやるか」を固定することです。
おすすめは夜のバスタイムです。
理由はシンプルで、体が温まり、肌がやわらかい状態になりやすいからです。
この時間帯は、日中に比べて触れても負担が出にくく、ケアの手応えも感じやすくなります。
朝や昼に頑張っても続かなかった人ほど、夜に寄せた方が習慣として残りやすい傾向があります。
やることを増やす前に、やる時間を決める。これが最初の一歩です。

🫧 「こすらない」ではなく「やさしい圧で触れる」

肌悩みが長引く人ほど、強く落としたり、刺激を足したりしがちです。
ここで切り替えたいのは、力の方向です。
必要なのは強い摩擦ではなく、肌が不快にならない範囲のやさしい圧です。
痛くない、熱くない、赤くならない。
その条件を守りながら、毎回同じ強さで触れるのがコツです。
ケアの良し悪しは「強さ」ではなく「再現性」で決まります。
毎日同じようにできる圧に落とすことで、続けられる習慣になります。

🔄 取るより「動かす」「溜めない」に寄せる

悩みが終わらない感覚を作るのは、育ったものを一気に消そうとする発想です。
短期で結果を求めるほど、強い手段に寄りやすく、また戻りやすくなります。
ここでの発想は逆です。
その日その日に溜まりやすいものを、動かして、滞らせない。
触れたときに少し流れる感覚を作っておく。
この積み重ねが、目立つ日を減らします。
特に毛穴悩みは、基本ケアだけで止まってしまう人が多い一方で、迷いも強い傾向が出ています。
だからこそ「一発で終わらせる」ではなく「溜めない」を習慣として置く方が、終わりに近づきます。

💧 保湿を「最後の工程」ではなく「セット」にする

乾燥が全体1位になっていることからも分かるように、乾きやすさは多くの人に共通する悩みです。
そして乾きやすい状態は、別の悩みも目立たせやすくします。
だから保湿は、最後に余った時間でやるものではなく、ケアとセットで考えた方がうまくいきます。
やり方は難しくありません。
夜に触れたら、同じ流れで保湿を入れる。
ここを毎回セットにすると、つっぱりや違和感が減り、強いケアに戻りにくくなります。
続かない人ほど、工程を増やすより、セットにして省力化する方が続きます。

🍋 再発を防ぐために「ビタミンC誘導体」を添える

悩みが終わらない人ほど、「今日は良かったのに戻った」という体験を繰り返します。
その戻りやすさを減らすために、夜の習慣の中に、再発防止の考え方を入れておくと安定します。
その選択肢のひとつが、ビタミンC誘導体を含む美容液です。
ここで大事なのは、即効性を狙うことではありません。
毎日のケアの流れの中で、肌の状態が崩れにくい方向に寄せることです。
夜のバスタイムでやさしい圧で触れて、溜めない方向に整えて、保湿で守る。
そのうえでビタミンC誘導体を「続けやすい形で」添える。
この順番が、悩みを長引かせにくい習慣になります。

📘 まとめ|悪化したのではなく、考え方がズレていただけ

・肌の悩みは、人によって違っても「長く続きやすい」という共通点があった
・ランキング上位の悩みほど、5年以上続いている人が多かった
・悩みが続く背景には、行動が決まりきらないことや、情報にたどり着けない状態が重なっていた
・その結果、「体質や年齢のせい」と受け止めやすくなっていた

今回の調査から見えてきたのは、
悩みが終わらないのは特別な失敗をしたからではなく、
終わりにくい条件が日常の中で自然に重なっていたということです。

強いケアを増やせば解決する、という話ではありません。
悪化したのではなく、考え方の置きどころが少しズレていただけ
そのズレを戻すことで、悩みとの距離感は変えられます。

🧪 ちふゆのひとことメモ

昔は私も、「続くなら、もっと足さなきゃ」と思っていました。
洗い方を変えて、成分を足して、やり方を増やして。
でも、続いている理由は“足りない”ではなく、“揃いすぎて分からなくなっている”ことでした。

研究の視点で見直してみると、
悩みが長引く人ほど、判断できない状態が長く続いていることが多い。
今回の調査結果は、その感覚と一致しています。

終わらせるために必要なのは、
正解をたくさん集めることではなく、
続けられる形に一度、整え直すことだと感じています。

🛁 Chocobraの考えるケアの置き方

夜のバスタイムに、やさしい圧で触れる。
その日のうちに溜まりやすいものを動かして、滞らせない。
触れたあとは、保湿で守る。

この流れを、毎日同じ形で繰り返せることが大切です。
特別な日だけ頑張るのではなく、
何も迷わずに続けられる夜の習慣に落とす。

その上で、再発しやすさを抑えるために、
ビタミンC誘導体を含む美容液を組み合わせる。
即効性を狙うのではなく、
戻りにくい状態をつくるための考え方です。

悩みを一気に消すより、
悩みが育ちにくい日を増やすこと
それが、終わらない感覚から抜け出す近道になります。

角栓は洗顔じゃ落ちないの説明画像

本調査の結果を、日常のケアや考え方の視点から整理した分析記事も公開しています。

📊 2026年版 肌悩みランキング調査分析|なぜ乾燥・シミ・毛穴は何年も上位に残るのか

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。美容成分の研究にも携わり、成分知識に精通。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。