乾燥、シミ、毛穴、ニキビ。
肌悩みランキングに並ぶ名前は、年ごとに順位が入れ替わっても、大きくは変わりません。
「みんな同じことで悩んでいる」という話ではないはずです。
実際、今回の調査でも、年代や性別で悩みの中心は大きく違いました。
それなのに、ランキングという形で見ると、上位の悩みは毎年のように残り続ける。
ここに、単なる“悩みの種類”では説明できない何かがあります。
今回の2026年版調査は、20〜50代の一般男女1,000人に対して、
現在もっとも悩んでいる肌悩みを聞くだけでなく、
その悩みがどれくらい続いているのか、どんなケアをしているのか、
情報をどこで集めているのか、なぜ解決しないと感じるのかまでを同時に確認しています。
ランキングは結果ですが、結果だけでは背景が見えません。
一方で、期間・行動・情報・認識まで並べると、
「なぜランキングが薄くならないのか」を説明できる材料が揃います。
この分析では、まず2026年版のランキングが何を示しているのかを整理し、
次に年代・性別で主役の悩みがどう変わるのかを確認します。
そのうえで、上位の悩みほど長く続きやすいこと、
ケアが決まりきらない状態や情報に触れない状態がどう関わるのか、
最後に「体質・年齢」という受け止め方が固定化にどう影響するのかを、
データを基に順番に読み解きます。
🔗 出典:肌悩みの約半数が「5年以上」続く実態が、一般男女1,000人調査で明らかに
(ザ・プレミエールファクトリー株式会社/Chocobra Research調べ)
🌀 1. 2026年版ランキングが示した全体像
📊 全体1位は乾燥、でも上位は拮抗していた
まず、2026年版の「現在もっとも悩んでいる肌悩み」(単一回答)の全体ランキングを確認します。
全体TOP5は以下です。
乾燥:19.1%
シミ・そばかす:17.9%
毛穴:16.4%
ニキビ・吹き出物:15.7%
シワ・たるみ:13.6%
ここで特徴的なのは、1位の乾燥が突出していないことです。
2位〜4位も僅差で並び、上位が「一つの悩みに集中」していません。
この形は、ランキングとしては地味に見えるかもしれません。
しかし分析の観点では、この拮抗こそが重要です。
なぜなら、拮抗しているということは、母集団の中に
「乾燥が中心の人」「シミが中心の人」「毛穴が中心の人」「ニキビが中心の人」
という複数の山が同時に存在し、それが合算された結果になっている可能性が高いからです。
つまり、全体ランキングは「単一の悩みが支配している状態」ではなく、
「異なる悩みの中心が複数ある状態」を示しています。
この前提を置かないと、全体ランキングはただの順位表になります。
一方で前提を置くと、次に何を見ればよいかが決まります。
どの山が、どこで形成されているのか。
それを確認するには、性別・年代の切り分けが必要です。
👩 女性はシミ、👨 男性は乾燥が1位になった
全体が拮抗している理由を理解するために、男女別ランキングを見ます。
ここで、山の中心がはっきり分かれます。
女性TOP5は以下です。
シミ・そばかす:24.8%
毛穴:18.4%
シワ・たるみ:16.8%
乾燥:12.8%
ニキビ・吹き出物:12.4%
男性TOP5は以下です。
乾燥:25.4%
ニキビ・吹き出物:19.0%
毛穴:14.4%
シミ・そばかす:11.0%
シワ・たるみ:10.4%
女性はシミが最上位で、次に毛穴とシワが続きます。
男性は乾燥が最上位で、次にニキビ、毛穴が続きます。
この時点で、「全体ランキングの拮抗」は説明できます。
女性側はシミが山の中心になり、男性側は乾燥が山の中心になる。
その二つの山が合算されるため、全体では乾燥とシミが並び、毛穴とニキビも僅差で続く。
ここで重要なのは、男女で1位が違うという事実そのものよりも、
「同じ“肌悩みランキング”という枠の中に、異なる中心が共存している」ことです。
全体ランキングが薄くならない背景には、
このように母集団の中に複数の中心が同時に存在しているという前提があります。
🧭 「全体ランキング」をどう読むべきか
ここまでの整理から、全体ランキングは次のように読むのが妥当です。
第一に、全体ランキングは「社会全体で多い悩み」を示しています。
ただしそれは、単一の悩みが多いという意味ではなく、
複数の中心が合算された結果として拮抗している。
第二に、全体ランキングは「次に切り分けるべき軸」を教えてくれます。
男女別に見た途端、山の中心が分かれたように、
年代別に見れば、同じ悩みでも主役が変わる可能性が高い。
第三に、全体ランキングを単独で解釈しすぎない方がよい。
全体1位が乾燥であることは事実ですが、
それだけで「いま一番の肌悩みは乾燥だ」と言い切ってしまうと、
女性側の中心であるシミや、若年層で中心になりやすいニキビ・毛穴の話を取り落とします。
今回の調査の価値は、全体ランキングを「入口」として使い、
性別・年代に分けたときに、どのように主役が変わるのかを示せる点にあります。
次の章では、その主役の変化が最も分かりやすく表れる
年代×性別の推移を確認します。
🧪 2. 年代と性別で「主役の悩み」はここまで変わる
👩 女性は20代ニキビ→30代毛穴→40代以降シミへ
女性の年代別ランキングを追うと、悩みの中心がはっきり移動します。
今回の調査では、女性の各年代で最上位が次のように変わりました。
20代はニキビ・吹き出物が最多(26.4%)。
30代は毛穴が最多(25.6%)。
40代以降はシミ・そばかすが最多(40代34.4%、50代37.6%)。
この変化は、単に「年齢で悩みが変わる」という話に見えます。
しかし分析として重要なのは、悩みが“置き換わって消える”のではなく、主役が交代していく形になっている点です。
20代でニキビが落ち着いたとしても、悩みがゼロになるわけではありません。
その後は毛穴に関心が移り、さらに40代以降はシミが前面に出てくる。
つまり、悩みが減ったというより、主役が移動している。
この「主役の交代」は、ランキングが薄くならない理由を説明する上で重要です。
悩みが消えるならランキングは薄くなりますが、主役が移るだけなら、ランキングには常に悩みが残ります。
また、女性全体のTOP5を見ると、シミ・毛穴・シワが上位に並んでいました。
これは、女性の中で「世代が違えば主役が違う」悩みが共存していることを示しています。
20代の主役がニキビであっても、40代以降の主役がシミである限り、全体ではシミが強く見える。
30代の主役が毛穴である限り、毛穴も上位に残る。
このように、女性側のランキングは「単一の悩みの強さ」ではなく、「主役の交代」が積み重なって形成されています。
👨 男性は40代以降で乾燥が強くなる
男性の年代別を見ると、女性とは違う形で悩みが変化します。
男性全体では乾燥が1位(25.4%)でしたが、年代別に見ると特徴がよりはっきりします。
20〜30代ではニキビと乾燥が上位に並び、
30代では「ニキビ」と「乾燥」が同率で最多(各23.2%)。
そして40代以降は乾燥が最上位となり、40代では乾燥が33.6%と突出しています。
男性において乾燥が中心になるという結果は、直感に反する人もいるかもしれません。
男性の肌悩みは皮脂やテカリのイメージが先行しがちだからです。
しかし今回の調査は「いま一番気になる悩み」を聞いており、その結果として乾燥が中心に出ています。
このことは、少なくとも次の二点を示唆します。
第一に、男性の悩みの中心は年齢とともに変化し、40代以降では乾燥が強い中心になる。
第二に、男性側にも「世代ごとに主役が違う山」があり、全体のランキングを作っている。
男性全体で乾燥が強く見えるのは、40代以降で乾燥が突出していることが大きく影響しています。
一方で、20代ではニキビが最上位になりやすい。
こうした異なる中心が共存することで、男性のランキングも薄くならず、毎年一定の形を保ちやすくなります。
🔁 悩みは消えるのではなく、主役が移っていく
ここまでの年代×性別の結果を、もう一段整理します。
今回の調査が示しているのは「悩みが減る」というより、「主役が移動する」という現象です。
女性は、ニキビ→毛穴→シミへ。
男性は、若年層でニキビが強く、中年以降で乾燥が強くなる。
この移動は、個人の中でも起きますし、社会の中でも起きます。
個人では、若い頃の悩みが薄れた後に別の悩みが前に出る。
社会では、年齢構成と男女構成の違いによって、ランキング全体の見え方が変わる。
したがって、ランキングが薄くならない理由は「同じ悩みが永遠に続くから」だけではありません。
むしろ「悩みが入れ替わりながら残るから」薄くなりにくい。
ここまでの整理で、ランキングの見え方が決まりました。
次に重要なのは、ランキング上位の悩みが“長期化しやすい”という事実です。
次章では、悩みの継続期間を見て、なぜ上位が居座りやすいのかを検討します。
🌀 3. なぜ上位の悩みほど「長く続く」のか
⏳ 全体の47.7%が「5年以上」と答えた意味
今回の調査で、ランキング以上に重い数字があります。
肌悩みが続いている期間について聞いたところ、全体の47.7%が「5年以上」と回答しました。
半数に近い人が、いま一番気になっている悩みを「5年以上続いている」と捉えている。
この一点だけで、肌悩みが“短期の課題”として扱われていないことが分かります。
ここで重要なのは、5年以上という期間を、単に「深刻」と読まないことです。
深刻さの強度ではなく、終わらせる実感に到達しない期間が長い、という意味です。
悩みが薄くなった時期があったとしても、完全に消えたとは言えない。
また気になり始める。
それが繰り返されると、悩みは「続いている」として認識されます。
ランキングの薄さの問題ではなく、ランキングが“居座る条件”がすでに社会側にある。
47.7%という数字は、その条件の大きさを示しています。
🧾 シミ・毛穴・乾燥が“長期化上位”になる理由の仮説
悩み別に「5年以上」の比率を見ると、順序がはっきりします。
シミ:59.8%
毛穴:53.0%
乾燥:52.9%
ニキビ:46.5%
シワ:44.9%
赤み:37.5%
くすみ:30.6%
ここで注目すべきは、ランキング上位に出てくる悩みほど「5年以上」が高いことです。
つまり、上位に残る悩みは、単に“多い”のではなく、“終わりにくい”側面を持っています。
なぜ終わりにくいのか。
この段階でできるのは、原因断定ではなく、性質の整理です。
シミは、悩みの対象が「できたもの」として認識されやすい。
一度気になると、日々の変化が小さく感じられ、終わった実感に到達しにくい。
その結果として、長期化しやすい。
毛穴は、調子の良い日と悪い日が混在しやすい。
改善した日があっても、別の日にまた気になりやすい。
終わったと感じるラインが分かりにくく、長期化しやすい。
乾燥は、生活環境と密接で、季節や体調で戻りやすい。
改善しても環境が変わらなければ再発しやすく、長期化しやすい。
この三つに共通するのは、「短期の対策で完結しにくい」という性質です。
だから、悩みとしての居座り時間が長くなる。
ここまでが、数字から無理なく言える範囲の仮説です。
🧩 ランキング上位=長期化しやすい、という関係
ここで、ランキングの読み方を一段変えられます。
多くのランキング記事は「多い順」を示すだけです。
しかし今回のデータは、悩み別に長期化の度合いも出ています。
するとランキング上位は、
「いま多い悩み」ではなく、
「終わりにくい悩みが上位に居座りやすい」
という意味を持ち始めます。
言い換えれば、ランキングは人気投票ではなく、社会の慢性課題の表面です。
上位ほど「5年以上」が高いのは偶然ではなく、仕組みがある。
そしてその仕組みは、悩みの性質だけで説明し切れません。
なぜなら、同じ悩みでも「終わらせられる人」と「終わらない人」がいるからです。
この差を作るのが、次に見る“行動の状態”です。
次章では、現在どんなケアをしているか、どこで止まりやすいかを見ていきます。
🧪 4. 「終わらない」の入口は、ケアが決まりきらないこと
🧼 38.2%が「何もしていない/分からない」という事実
いまの悩みに対して、普段どんなケアをしているか。
この問いに対する全体の回答で、最も多かったのは「特に何もしていない/分からない」38.2%でした。
この結果を「何もしていない人が多い」とだけ読むと浅くなります。
重要なのは、回答が「何もしていない」と「分からない」を同じ枠で含んでいる点です。
つまり、ここには二種類の状態が混ざっています。
一つは、本当に手を付けていない状態。
もう一つは、手を付ける意志があっても、何が自分に合うのか分からない状態。
後者は、努力不足ではなく、判断が止まっている状態です。
そして長期化に強く効くのは、多くの場合こちらです。
悩みが続く。
しかし決め手がない。
何を続ければいいか定まらない。
この時点で、悩みは「解決」ではなく「継続」のレーンに入りやすくなります。
ランキング上位の悩みが長期化しやすいのは、悩みの性質だけではなく、こうした未確定の状態が広く存在しているためだと考えられます。
🫧 毛穴は「基本ケアのみ」45.1%で止まりやすい
ここで、悩み別のケア傾向を見ると違いが出ます。
毛穴悩みでは「洗顔・クレンジングなどの基本ケアのみ」が45.1%と最も高い割合でした。
これは何を意味するか。
毛穴は、専用ケアへ進む前に「基本ケア」の中で止まりやすいということです。
基本ケアが悪いわけではありません。
問題は、毛穴という悩みが基本ケアの範囲内で解決した実感に到達しにくい点です。
なぜなら毛穴は、調子の良い日と悪い日が混在しやすく、終わったラインが分かりにくい。
その結果として、基本ケアを続けても「終わった」と言い切れず、しかし次の一手も決められない。
この状態は、長期化の条件と一致します。
毛穴が「5年以上」が高いグループに入っていることと、基本ケア止まりが多いことは、別々の現象ではなく、同じ方向を向いている可能性が高い。
🎯 “やっていない”ではなく“決められていない”と見る
今回の調査結果を読み解くうえで、重要な見立てがあります。
それは「行動がない」のではなく、「行動が決まらない状態が多い」という見立てです。
実際、全体では「悩み向け基礎化粧品」が25.9%、
「基本ケアのみ」が24.4%と一定数存在しています。
行動している人も多い。
しかし長期化が高い。
つまり、行動の有無だけでは説明できない。
ここで考えるべきは、行動が「解決に向かう形」で定まっているかどうかです。
決まっていないと、次のようなことが起きます。
・続けても終わった実感が出にくい
・別の方法に切り替える判断ができない
・結果として同じ悩みが残る
この流れは、努力を否定するものではありません。
むしろ、努力しているのに終わらない人が多いからこそ、判断が止まりやすい。
そして、判断が止まるほど、悩みは「体質や年齢のせい」へと置き換えられやすくなります。
それが長期化の終点になります。
次章では、判断が止まる理由として「情報」がどう関わっているかを見ます。
特に、情報が多すぎる以前に、情報に触れていない層が大きいという結果が、ここで効いてきます。
🧼 5. 情報が多すぎる前に「情報に行っていない」があった
🔍 58.6%が情報収集していないという分布
肌悩みについて、普段どこで情報を集めているか。
この問いに対して、最も多かった回答は「特に情報収集はしていない」58.6%でした。
この数字は、一般に語られやすい「情報過多で迷う」という説明と、少し角度が違います。
迷う以前に、情報に触れていない人が多数派になっている。
ここを読み違えると、議論がずれます。
情報過多が問題だと考えてしまうと、次の一手は「情報を減らす」「選び方を教える」になります。
しかし今回の結果は、情報を減らす以前に、そもそも情報が増えていない層が大きいことを示しています。
つまり、肌悩みが終わらない背景には二つのルートがあり得ます。
一つは、情報を見て迷うルート。
もう一つは、情報に触れないまま未決定が続くルート。
この調査で大きかったのは、後者です。
🧓 50代70.8%が示す「判断が更新されない」問題
情報収集していない割合は、年代が上がるほど高くなる傾向が出ています。
50代では70.8%が「特に情報収集はしていない」と回答しました。
この数字を、関心が低いからと断定するのは適切ではありません。
むしろ「情報収集をするだけの余白がない」「どれを信じればいいか分からない」「調べるほど面倒になる」といった、現実的な理由が複合している可能性があります。
ただし結果として起きることは明確です。
情報に触れないと、判断が更新されません。
判断が更新されないと、何が起きるか。
・いまのケアが正しいかの検証ができない
・別の選択肢へ移る根拠が生まれない
・“いつものやり方”が続く
これは、ケアを頑張っていないという話ではなく、
「選択肢が増えない」ことで行動が固定される、という話です。
ランキングが薄くならない理由は、悩みの種類の問題だけではなく、
こうした“更新されない状態”が一定数存在することにもあります。
🧭 判断が更新されないと、悩みは固定される
悩みが続くとき、必要なのは情報の量ではありません。
必要なのは、次の一手を決めるための最低限の判断材料です。
しかし情報収集をしていない人が多い状態では、判断材料が増えません。
その結果、悩みは「終わらせる対象」から「付き合う前提のもの」へと変わります。
ここまでの章で見てきた、ケア未確定の話とつながります。
ケアが決まらない。
情報も増えない。
更新されない状態が続く。
この状態が続くと、人はどこかで説明を必要とします。
そこで生まれるのが、「体質」「年齢」という置き場です。
次の章では、実際に最も多かった「解決しない理由」が何だったのか、
そして悩み別にどのような違いが出たのかを整理します。
🌙 6. 最後に「体質・年齢」に落ち着くと、ランキングから消えにくくなる
🧠 45.1%が「体質・年齢」と答えたときに起きていること
肌悩みが解決しない理由として最も多かったのは、
「体質・年齢の問題だと思っている」45.1%でした。
この回答は、単に諦めと読むよりも、長期化の帰結として読むほうが自然です。
悩みが続く。
ケアが決めきらない。
情報に触れない、あるいは触れても判断が定まらない。
その状態が続くと、人は説明の置き場を必要とします。
説明の置き場がないままだと、悩みはずっと宙に浮きます。
宙に浮いた悩みは、判断の負担を増やし続けます。
だから多くの人は、どこかで「ひとまずの説明」を置きます。
体質や年齢という説明は、衝突が少なく、納得しやすい。
自分にも周囲にも説明が通りやすい。
そのため、長く続いた悩みの“置き場”として選ばれやすいのだと考えられます。
ここで重要なのは、体質・年齢という説明が正しいかどうかではありません。
その説明が一度置かれると、悩みは「解決する対象」から「変わりにくい前提」へと移行することです。
前提化した悩みは、ランキングから消えにくくなります。
🌀 毛穴は「正解が分からない」が相対的に高い
全体の上位理由は、体質・年齢の次に
「自分に合うケアが見つからない」22.5%、
「情報や商品が多すぎて正解が分からない」14.6%が続きました。
ここで悩み別の差を見ると、毛穴に特徴が出ます。
毛穴では「情報が多すぎて正解が分からない」が22.0%と相対的に高い。
これは、毛穴が「情報に触れないから止まる」だけではなく、
情報に触れても判断が止まりやすい悩みであることを示唆します。
毛穴は、手段が多い。
日々のケアから特別ケア、医療まで選択肢が広い。
それぞれが異なる方向性を持ち、何を選べばいいかが分かりにくい。
その結果として、情報が増えるほど判断が難しくなり、
「正解が分からない」という状態が生まれやすい。
そして判断が止まると、ケアは基本ケアで固定され、悩みは長期化しやすくなる。
毛穴がランキングに残り続ける背景には、
「情報不足」と「情報過多」の両方の詰まり方が起き得る、という特徴があります。
🧩 悩み別に違う“詰まり方”を整理する
ここまでの結果から、悩みが終わらない理由は一つではありません。
悩みの種類によって、止まりやすい場所が違います。
乾燥は、生活環境と結びつきやすく、戻りやすい。
終わった実感に到達しにくく、長期化しやすい。
シミは、変化が小さく見えやすく、終わったラインが分かりにくい。
結果として、長期化しやすい。
毛穴は、選択肢が多いことで判断が止まりやすく、基本ケアに留まりやすい。
さらに情報が多いほど迷いが強くなる可能性がある。
こうした違いがある一方で、共通しているのは
「判断が止まった状態が長く続くと、体質・年齢に置き換えられやすい」という点です。
この置き換えは、悩みを固定化させ、ランキングから消えにくくします。
ランキングが薄くならないのは、悩みが強いからではなく、
悩みが“前提として定着する”流れが広く起きているからだと言えます。
次章では、ここまでの結果を一つの流れとしてまとめ、
ランキングが消えにくい現象を説明できる形に整理します。
📘 おわりに|同じランキングでも「読み方」が変わると景色が変わる
ここまで見てきたように、2026年版の肌悩みランキングは、単に「いま多い悩み」を並べたものではありません。
年代・性別で主役が大きく変わり、しかも上位の悩みほど長期化しやすいという性質を含んでいます。
今回のデータを一本の流れとして整理すると、次のようになります。
まず、女性はニキビから毛穴へ、毛穴からシミへと主役が交代していく。
男性は若年層でニキビが強く、中年以降は乾燥が中心になる。
この時点で、ランキングが薄くならない理由の一部は説明できます。
悩みが消えるのではなく、主役が移動するからです。
さらに、ランキング上位の悩みほど「5年以上」が高い。
シミ、毛穴、乾燥がその典型で、悩みが短期で終わりにくい性質を持っています。
この性質がある限り、上位の悩みは居座りやすい。
そして、長期化が進む入口として「ケアが決まりきらない状態」がある。
全体で最も多いのが「何もしていない/分からない」38.2%で、判断が止まっている層が母集団の中心にいます。
毛穴では「基本ケアのみ」が多く、次の一手に進みにくい。
情報についても、情報過多以前に「情報に触れていない」58.6%が多数派です。
判断材料が増えない状態が続くと、悩みは更新されません。
最後に、長く続いた悩みは「体質・年齢の問題」として置かれやすい。
45.1%がこの回答を選んだことは、悩みが“変わらない前提”へ移りやすいことを示しています。
一度前提になった悩みは、ランキングから消えにくい。
この一連の流れで見ると、ランキングが消えないのは、特別な悩みが増えたからではありません。
悩みが終わりにくい条件と、判断が止まりやすい条件が重なり、悩みが前提として残りやすいからです。
ランキングを「多い順の一覧」として読むと、毎年似た結果に見えます。
しかし「なぜ残るのか」という視点で読むと、同じ数字でも別の景色が見えてきます。
この調査は、ランキングの順位を言い当てるためのものではなく、
ランキングが薄くならない現象を、数字で説明できる材料を揃えた点に価値があります。
次回以降、同じ設計で続けていくと、変化が出るのは順位だけではありません。
長期化の比率が動くのか、情報非接触が動くのか、年齢帰属が強まるのか弱まるのか。
悩みそのものより、「止まり方」が変わるかどうかが、最も重要な指標になります。
以上が、2026年版の基幹調査から読み取れる内容です。
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