鼻の黒ずみに10年悩んだ私が、開発者になるまでの話

10年間の毛穴悩みと開発の軌跡を表すストーリーテリング調イメージ。開発秘話記事に適した画像です。

高校生のときに気づいた、鼻の黒ずみ。
それから私は10年以上、いちご鼻に悩み続けてきました。

毛穴パックでごっそり剥がし、スクラブで削り、酵素洗顔や収れん化粧水にも頼った。
でも、どれも一時的な効果しかなく、数日後にはまた黒ずむ。
“取っても戻る”その繰り返しに、心が折れかけた時期もありました。

そんなとき、私は「角栓は構造物で、時間をかけて毛穴の中で育つものだ」という事実を知ります。
そこで初めて、ケアの方向が180度間違っていたことに気づいたんです。

毛穴は“削る”ものではなく、“磨く”ものだった。
この記事では、私自身の毛穴との10年の戦いと、
そこから生まれた“毛穴磨き”という新しいケアの考え方についてお話しします。

🌑「これでもダメなの?」から始まった10年の戦い

「鼻の毛穴、なんでこんなに黒いんだろう…」

そう思い始めたのは、高校生のとき。
蛍光灯の下、鏡に映った自分の鼻がポツポツと黒く見えた瞬間、強烈なショックを受けたのを今でも覚えています。
そこから、私の“毛穴ケア迷子”の歴史が始まりました。


🧴試したものは全部「正しい」と思っていた

まず手に取ったのは、定番の毛穴パック。
剥がしたときにびっしりと角栓がついているのを見ると、達成感すらありました。
「こんなに詰まってたのか! これでもう大丈夫」──最初はそう思っていたんです。

でも、数日後にはまた元通り。
気づけばパックは週2、3回に。
それでも詰まる。黒ずむ。ざらつく。

次はスクラブに手を出しました。
週1の使用が推奨と書いてあっても、効果を早く出したくて週3で使用。
酵素洗顔もクレイパックも、SNSでバズっていた商品も全部試しました。

「これでもダメなの?」「もう打つ手がない」──
そう感じるようになるまで、時間はかかりませんでした。


📆「やればやるほど、肌が疲れていく」

おかしいと思い始めたのは、ある日自然光の下で自分の顔を見たとき。

「……毛穴、開いてない?」

たしかに黒ずみは取れてる“気がする”けど、
毛穴の一つひとつがぽっかり開いて、ファンデーションが落ち込む。
ツルツルになるはずが、どこか凹凸が残っている。
むしろ、前よりも毛穴が目立っている気がしたんです。

その頃の私のスキンケアは、今振り返ると“攻めすぎ”でした。

・朝:酵素洗顔+収れん化粧水
・夜:スクラブ or クレイパック+オイルクレンジング
・週末:パック+ピーリング+毛穴引き締め美容液

もはや、“肌を整える”ではなく、“肌を責める”が目的になっていたのかもしれません。


🧯毛穴に向き合っていたつもりが、傷つけていた

私は真剣でした。手を抜いていたつもりはありません。
でも、気づけば肌は乾燥して敏感に。
皮脂は以前よりも増え、ザラつきも悪化。
まるで「頑張れば頑張るほど、逆効果」になっているような感覚でした。

当時はまだ、「毛穴の詰まり=汚れ」だと思い込んでいたんです。

だからこそ、
・もっとしっかり洗えばいい
・もっとたくさん取ればいい
・もっと強いものを使えばいい
と思っていた。

でもその考えが、毛穴を壊していた

黒ずみを「どうやって取るか」ではなく、
「どうして繰り返すのか」を考えたことが、
それまで一度もなかったことに、ようやく気づきました。


🧠毛穴ケアに「間違った正解」が多すぎた

市販のケアアイテムが悪いわけではありません。
でも、それを“どう使うか”が間違っていた。

・「スクラブは週1」→ 毎日使ってた
・「パック後は保湿必須」→ やってなかった
・「酵素洗顔は敏感肌注意」→ 毎日ゴリゴリ
・「毛穴は擦らない」→ むしろ積極的に擦ってた

情報が多すぎて、気づけば私は“正解”を探すより、“刺激の強さ”で効果を測るようになっていたんです。

でも、結果として手に入ったのは、
「すぐ詰まる、開いて目立つ、敏感になった鼻」だけでした。


10年間、私は“ケアしているつもり”で、
実は“毛穴にずっと攻撃を加え続けていた”のかもしれません。

このままじゃだめだ。
やり方を変えなきゃ──そう思っていた矢先、
私は「角栓は時間をかけて育つ構造物」だという事実に出会います。

そこから、毛穴ケアの考え方が180度変わることになりました。

🔬毛穴の構造を知ったとき、すべてがひっくり返った

「角栓って、ただの汚れじゃなかったんだ──」

それを知ったとき、私は10年間信じてきた毛穴ケアの前提が、一気に崩れ落ちるような感覚になりました。

スクラブで削る、パックで剥がす、吸引で抜く。
どれも“正しい毛穴ケア”だと思っていた。
でもそのアプローチは、黒ずみの「見えている部分」だけを見ていて、
その奥で何が起きているのかを、私はまったく理解していなかったのです。


🧱角栓は「汚れ」じゃない、「構造」だった

皮脂と古い角質が毛穴の中で混ざり合い、
そこに時間と酸化が加わることで、
角栓という“層状の構造物”がゆっくりと形成される。

それが「毛穴の詰まり」の正体でした。

まるでミルフィーユのように、
皮脂→角質→酸化物が何層にも重なりながら、
毛穴の奥へ奥へと“根を張るように”伸びていく。

そして、その上層部が空気や紫外線にさらされることで、黒く酸化し、
いわゆる「黒ずみ」として、私たちの目に見えるようになるのです。


⏳時間が積もって、黒ずみになる

もっと衝撃だったのは、角栓ができるまでの“時間構造”です。

・【0時間】皮脂が分泌される
・【6時間】スクワレンが酸化を開始
・【24時間】古い角質と混ざり合い、粘度が高まる
・【48時間】毛穴の中で固まりはじめる
・【72時間以降】毛穴に定着し、奥に伸びる構造体となる

このように、黒ずみ毛穴は“突然できる”ものではなく、
2〜3日かけて、静かに育っていた結果だったのです。

つまり、私が毎回スクラブやパックで“取っていた”のは、
すでに構造化された角栓の「一部」でしかなかった。
そして、根っこが残ったままだから、また数日後に同じ場所に詰まる。

これでは、何度ケアしても終わらないはずだと納得せざるを得ませんでした。


🧪酸化スクワレンの“黒ずみサイクル”

角栓の主成分である皮脂には、スクワレンという成分が多く含まれています。
このスクワレンは非常に酸化しやすく、空気や紫外線、熱、摩擦などに触れるとすぐに変質し、
過酸化スクワレンという刺激性の物質に変わってしまう。

この酸化皮脂が…

  • 角栓を固くする
  • 毛穴内壁に炎症を起こす
  • 黒ずみを濃く見せる

といった悪循環を引き起こし、
「黒ずみ毛穴の再発サイクル」を加速させているのです。

私はこの仕組みを知って、初めてこう思いました。

取るべきは黒ずみじゃなく、酸化を“そのままにしていた時間”だったんだ。


📌「見えてから取る」は、いつも遅かった

これまでの私は、毛穴が詰まってから動いていました。

  • 黒ずみが見える
  • あわててケアする
  • 表面だけ取れる
  • 根っこが残る
  • すぐまた詰まる

この繰り返しの中で、
「また黒ずんでる…」というストレスだけが増えていったのです。

でも、角栓ができる仕組みを理解してからは、
**「見えてからでは遅い」**という考えに変わりました。

大切なのは、“黒ずみになる前の段階”にアプローチすること。
つまり、皮脂と角質が混ざりかけている段階、
酸化が始まりかけている段階で、やさしく動かして流すこと。

この発想が、「毛穴磨き」というケアへとつながっていきます。


🧠毛穴の“正体”を知ったからこそ、やるべきことが見えた

10年間、私は角栓を「敵」だと思っていました。
でも本当は、**肌の中で自然に起きている“流れの滞り”**だった。

だから、削るでもなく、剥がすでもなく、
「流して整える」という選択肢があることを知ったとき、
私の中で毛穴ケアのすべてがひっくり返ったのです。

次章では、この“毛穴を磨く”という発想がどこから生まれたのか──
予防歯科との共通点、そして「育てないケア」への転換についてお話しします。

🪥毛穴も磨けると知って、ケアが変わった

「毛穴って、歯みたいに“磨ける”ものなんです」
そう聞いたとき、正直「えっ?」と思いました。

でも、毛穴の仕組みと角栓の形成プロセスを理解した今、
その言葉がこれ以上ないほど腑に落ちるようになったんです。

なぜなら、「毛穴を磨く」という発想こそが、
10年間“取っては戻る”を繰り返してきた私にとって、初めての“根本的な答え”だったから。


🦷毛穴と虫歯、構造が似ていた

この考え方のヒントになったのが、意外にも「予防歯科」でした。

昔は、虫歯になってから歯医者に行くのが当たり前でしたよね。
でも今は、“虫歯になる前に歯を磨く”ことが常識になっています。

・毎日の歯みがき
・フロスで詰まりを取り除く
・定期的な歯科チェック

これって、虫歯という“構造”を育てないための習慣です。

実は毛穴もまったく同じなんです。

  • 黒ずみ毛穴=皮脂・角質・酸化の積層構造
  • 角栓は育つもの(時間・環境・流れの停滞によって)
  • 見えてから削る=すでに育った結果に後追い対応する行為

だったら、毛穴にも「予防の考え方」が必要なんじゃないか?
そう思った瞬間から、「毛穴も磨けるんじゃないか」という発想が生まれました。


🔁取るケアから、「育てない」ケアへ

それまでの私は、毛穴ケアといえば“取る”ものだと思っていました。

・パックで剥がす
・スクラブで削る
・酵素で溶かす
・吸引で引っこ抜く

でも、毛穴の構造と角栓の育ち方を知った今では、
これらがすべて「結果への対処」でしかなかったと気づいたんです。

しかも、表面しか取れないから再発するし、
力を入れすぎると毛穴が開く、肌が荒れる、皮脂が増える…
結果的に“詰まりやすい毛穴”を自分で育てていたようなものでした。

それに対して、「育てない」ケアはやることが全然違います。

  • 毛穴の中の流れを整える
  • 酸化しかけた皮脂を“その日のうちに”流す
  • 毎日コツコツ、角栓が育たない毛穴に“環境を整える”

これってまさに、毛穴の歯みがきじゃないかと思ったんです。


🧴毛穴磨きは、「攻めないケア」

私が毛穴磨きにこだわるようになったのは、
“肌にやさしくて、続けられて、でも本質的に効く”ケアが、他に見当たらなかったからです。

スクラブやパックのように削らず、
でも、ただの保湿では物足りない。
角栓が育つ前に「動かす」ことが必要。

それを実現するには、
・毛穴の凹凸にフィットするブラシ
・皮脂や角質になじみやすく、摩擦を抑えるジェル
・毎日続けられる簡単さ
この3つがどうしても欠かせない条件でした。

だから私は、削らず・剥がさず・でも流れるケアを、
“自分のために作ろう”と決めたんです。


🛁磨くケアは、肌と心を整えてくれる

毛穴磨きに切り替えてから、不思議なことが起きました。

黒ずみが消える、というより、「戻ってこなくなった」
毛穴のざらつきが気にならない日が増えて、
メイクの毛穴落ちも減って、鼻を鏡で見るのが怖くなくなった。

でも、それ以上に変わったのは“気持ち”でした。

「また詰まってる」「またダメだった」という、あの焦りと落ち込み。
それがなくなって、「今日はきちんと整えた」という安心感に変わったんです。

毛穴磨きは、肌をキレイにするだけじゃなく、
“毛穴と自分との関係”を変えてくれるケアだと思っています。


次章では、そうしてたどり着いた「Chocobra」というプロダクトが、
どのように生まれ、なぜ“毛穴磨き”という形にたどり着いたのかをお話しします。

🛁そして私は、自分のために毛穴ケアを作った

黒ずみに悩んだ10年。
「毛穴を磨く」という発想に出会い、ようやく“攻めないケア”の大切さに気づいた私は、
その次にこう思いました。

「じゃあ、なんでこういう商品がないんだろう?」

市販されている毛穴ケアアイテムの多くは、
・すぐ取れること
・見た目のスッキリ感
・“角栓が取れる瞬間”の気持ちよさ
を重視しているものばかり。

でも、私が欲しかったのは“戻らない毛穴”をつくるためのケアでした。
そしてそれは、「自分でつくるしかない」と思ったのです。


🧫目指したのは「削らない、でも流れる」ケア

私が開発しようと決めたとき、最初に決めたのは“絶対にやらないこと”でした。

  • スクラブのように削らない
  • パックのように剥がさない
  • 吸引のように引きちぎらない

とにかく「刺激を与えない」。
それでも、毛穴の中で皮脂と角質を動かすケアにはしたかった。

じゃあ何が必要なのか?
それを一つひとつ洗い出して、開発に落とし込みました。


🪞開発の軸は「自分が毎日続けられること」

角栓は48時間かけて育つ構造物。
だからこそ、毎日の習慣としてケアできることが第一条件でした。

以下の3つを軸に、徹底して考えました。

  1. 肌へのやさしさ
     毎日使っても負担にならないこと。削らない、こすらない、傷つけない。
  2. “動かす”ための設計
     皮脂と角質をやさしく動かして、毛穴の中で“流れ”をつくる仕組み。
  3. 続けられる習慣設計
     1回3分、面倒じゃない。だけど“意味がある”。
     まさに、歯みがきみたいな存在になれること。

🧴そうして生まれたのが「Chocobra」でした

ブラシは、ややコシがあって放射状に広がる設計。
毛穴の凹凸にフィットし、くるくると回すことで、
“押し込む”のではなく“動かす”ことができるようになっています。

ジェルは、高粘度で温感処方。
とろみがあることで、ブラシとの摩擦を減らしながら、
毛穴の中の皮脂や角質となじみやすく、流れやすくなるよう設計しました。

この2つを組み合わせて、
肌にやさしいのに、毛穴にしっかり“流れ”ができるケアを形にしたのがChocobraです。

名前の由来は、“Chocolate Brush”。
肌にとって、心にとって、ちょっと甘くてやさしいケアであってほしい。
そんな願いを込めました。


📦あの頃の自分に届けたい

Chocobraは、企画書から設計まで、すべて「自分のため」に作ったケアです。

黒ずみに悩んでいた10年前の私に、
「こういう考え方があるよ」「毎日磨くと、変わるよ」
そう伝えたくて、たどり着いた答えでした。

黒ずみを取ることに疲れた人に、
“もう戦わなくていいんだ”と気づいてもらえるケアを作りたかった。
そして、毛穴にやさしいケアは、結果的に自分にもやさしくなれるということを、
この商品を通じて伝えたかったんです。


10年かけて気づいたこと。
それは「毛穴は削るんじゃない、整えるものだ」ということ。
毛穴は“磨ける”。
それに気づけたからこそ、私は開発者になれたのだと思っています。

📝毛穴は削るものじゃない、整えるものだった

10年間、黒ずみに悩んで、
あらゆるケアを試して、
「どうしてキレイにならないんだろう」と悩み続けた私が、
たどり着いた結論はとてもシンプルなものでした。

毛穴は、取るものではなく、育たせないように整えるもの。

角栓は、皮脂と角質と酸化が重なりながら、時間をかけて育っていく“構造物”。
だからこそ、できてから慌てて取るのではなく、
育つ前に流すというケアが、いちばんやさしく、いちばん確かな方法だったのです。

Chocobraは、そんな私自身の10年の試行錯誤から生まれました。
パックでもなく、スクラブでもなく、“毛穴を磨く”という選択肢。

毛穴に悩みすぎて、自分の肌を嫌いになりそうだったあの頃の私に、
いちばん必要だったのは「整える」という発想でした。


🔬ちふゆのひとことメモ

毛穴って、なんでこんなにしつこいんだろう──
そう思っていたあの頃、私はずっと“戦って”いたのかもしれません。

でも、毛穴の中で起きていることを知ってからは、
“戦う相手”ではなく、“手をかけてあげる存在”に変わっていきました。

取るケアじゃなくて、流すケア。
詰まってからじゃなくて、詰まらせない。
毛穴を責めない習慣が、気づけば自分の気持ちまで整えてくれた気がしています。


毛穴磨きを、あなたの日常にも。
Chocobraは、毎日3分で“育たない毛穴”をつくるための毛穴専用ケアです。

・放射状ブラシでやさしく毛穴を動かす
・高粘度ジェルで摩擦を抑えながら汚れをなじませる
・スクラブ・酵素・パックに頼らない、攻めないケア

黒ずみに悩んできたすべての人に、「整える」という選択肢を。

▶︎ Chocobraについて詳しくはこちら(Amazon商品ページ)

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計・皮膚科学の知識を活かして、独自の毛穴ケア理論を構築。
角栓の物理構造と皮脂酸化のメカニズムに基づき、"磨くことで流れを整える"新習慣Chocobraを開発しました。
これまで数百種類以上のスキンケア製品・美容医療を自ら体験。
挫折と再起を経て、肌悩みに悩むすべての人に寄り添う科学的ケアを提案しています。