レチノールとナイアシンアミド、どちらを先に使う?効果的な導入順とは

レチノールとナイアシンアミドのスキンケアアイテムが並び、どちらを先に使うかを問う構図。導入順に迷う女性の姿を中心に、使用順の理解を助けるイラスト。

レチノールとナイアシンアミド。
どちらも毛穴・くすみ・エイジングに効果的と言われる人気の美容成分ですが──

「この2つ、一緒に使っても大丈夫なの?」
「塗る順番はどっちが先?」
「刺激にならないようにするには?」

そんな疑問を持ったことはありませんか?

実は、どちらも“肌を整える”成分ではありますが、
働く場所や得意分野、浸透スピードやpHなどに明確な違いがあり、
順番や使い方を工夫するだけで、効果も肌負担も大きく変わってきます。

この記事では、皮膚科学の視点からレチノールとナイアシンアミドの関係を整理し、
「どちらを先に?」「一緒に使っていい?」といった疑問に対して、肌にやさしく効果的な導入順と設計法を解説します。

🧪なぜ迷う?レチノールとナイアシンアミドの“似て非なる”働き

🔍両方「効く」けど、役割はまったく違う

レチノールとナイアシンアミドは、どちらも「毛穴に効く」「くすみに効く」「シワに効く」と言われることが多く、
スキンケアに取り入れる上では似たような効果を期待して使っている人も少なくありません。

ですが、実際にはこの2つ、“働く場所”も“作用の仕方”もまったく異なる成分です。

  • レチノール:皮膚の代謝やコラーゲン産生を“深部から動かす”成分
  • ナイアシンアミド:炎症・色素沈着・皮脂バランスを“表層で整える”成分

つまり、**「似ている」どころか、構造的にはむしろ“補完し合う存在”**とも言えるのです。


🧬レチノールの働き:代謝・再生・深部構造へのアプローチ

レチノール(ビタミンA)は、肌のターンオーバーや真皮の線維芽細胞に働きかけ、

  • 基底層の細胞分裂を促進し、ターンオーバーを正常化
  • 真皮でのコラーゲン・エラスチン合成を刺激
  • シワ・たるみ・ゆるみ毛穴の“構造”にアプローチ

することができます。

つまり、レチノールは**“肌の内側から立て直す”成分であり、即効性よりも構造改善型の長期ケア**に向いています。


🧪ナイアシンアミドの働き:バリア・皮脂・色素沈着への調整型アプローチ

ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、角層〜表皮にかけて作用する成分であり、

  • 皮脂分泌を抑制し、テカリや詰まり毛穴を予防
  • メラノソーム(メラニンを含む小体)の移動を阻害し、美白作用を発揮
  • バリア機能を強化し、炎症や赤みを抑える

といった“肌の表面を整える”働きに優れています。

レチノールに比べてマイルドで低刺激、肌への即時的な安定感が得やすいのも特長です。


📊作用をまとめて比較すると…

項目レチノールナイアシンアミド
主な作用点表皮基底層〜真皮表皮〜角層
得意な悩みシワ・たるみ・ターンオーバーの乱れ・毛穴構造皮脂・赤み・くすみ・炎症・色素沈着
即効性△(数週間〜数ヶ月)○(1〜2週間で実感されやすい)
刺激性中〜高(反応に注意)低(バリアサポートあり)
pH依存性あり(酸性寄りで安定)なし(広いpH帯で安定)
主な作用肌を“動かす”肌を“守る”

このように、レチノールとナイアシンアミドは「似ているようでまったく違う方向から肌にアプローチする成分」であることがわかります。


🤝“両方使う”ことに意味がある

実は、スキンケアの世界ではこの2成分の併用はかなりメジャーです。

なぜなら、

  • レチノールの代謝促進による一時的な乾燥や赤みに対して
    → ナイアシンアミドがバリアを強化し“守りのケア”をしてくれる
  • レチノールが時間をかけて構造に作用している間に
    → ナイアシンアミドが“表層の即時的な変化”を支えてくれる

という形で、**互いの“得意な部分”を補完し合うことができるからです。


次章では、「じゃあどちらを先に塗るべき?」「同時に使っていいの?」という具体的な疑問に答えるべく、
吸収・効果・肌負担の観点から“正しい順番”を整理していきます。

🔄どちらを先に?順番で変わる吸収と効果の仕組み

📌「どっちが先?」という疑問は“作用点”と“安定性”の話

レチノールとナイアシンアミドの順番に迷う理由の多くは、
「どちらがよく効くか?」「刺激が少ないか?」という感覚的な話になりがちですが、
実際には次の2点を理解することで、順番のロジックがはっきりします。

  1. それぞれの作用点(肌のどこに働くか)
  2. 成分の浸透力・安定性・変性リスク

この章では、効果的な順番を「単品使用」「同時併用」「時間差併用」に分けて整理していきます。


🧴基本ルール:テクスチャが“軽い方”から塗る

スキンケアの基本は、水っぽい→油っぽいの順番です。
これは、分子の大きさや浸透スピードが関係しており、

  • 先に重いもの(油分)をのせてしまうと、その後の成分が肌に入っていきにくくなる
  • 軽いテクスチャから塗れば、成分が順に吸収され、バリアが崩れにくい

という基本設計があるためです。

ナイアシンアミドは多くの場合「水溶性美容液」
レチノールは「乳液タイプ」または「クリーム状」で処方されることが多いため、

▶︎ 一般的には「ナイアシンアミド → レチノール」の順番が理にかなっています。


🧠ただし“成分の性質”を知ると、順番は柔軟に設計できる

✔ レチノールの特性

  • 油溶性/不安定で光や空気に弱い
  • 酸性環境下で安定しやすい
  • 分子構造が崩れると効果が失われやすい

▶︎ なるべく「先に塗ってしっかり肌に密着させたい」という処方設計も多い

✔ ナイアシンアミドの特性

  • 水溶性/pHの影響を受けにくく、安定性が高い
  • 抗炎症・バリア強化作用があり、刺激を抑える効果も
  • 成分が肌の表層に留まって働くため「あとからでも十分作用する」

▶︎「先に塗って肌を整える」または「あとから保護のように重ねる」両方に適応可能


✅併用パターン別|どちらを先に塗るかの判断基準

【パターン1】基本的な併用設計(初心者向け)

▶︎ ナイアシンアミド → レチノール

  • ナイアシンアミドで肌を整えたあとに、レチノールを入れる設計
  • 角質層の水分バリアが安定し、レチノールの刺激を和らげる
  • 肌への“守り→攻め”の流れが作れるため、継続しやすい

【パターン2】構造ケアを重視する設計(レチノール慣れた方)

▶︎ レチノール → ナイアシンアミド

  • レチノールを先に届けることで、真皮層への浸透を優先
  • 後からナイアシンアミドで炎症予防やバリアケアを重ねる
  • 肌がある程度整っていて、反応が出にくい人向け

【パターン3】同一製品に配合(設計済み処方)

▶︎ 「順番」は気にしなくてOK

  • レチノール+ナイアシンアミドが同時配合された美容液やクリームも増えており、
    これらは製品自体でpH調整・刺激コントロール・吸収設計が済んでいる
  • 「どちらが先?」を気にせず、設計に任せて1本で完結したい人に最適

🚫避けるべきNG設計

  • ピーリングやスクラブとの併用+レチノール+ナイアシンアミド
    → 刺激過多でバリア破壊のリスクが高まる
  • レチノールの前に高濃度ビタミンCやAHAを使う
    → pHの急変や相互作用で刺激が強まることがある
  • アルコールや香料が多い製品との重ね塗り
    → せっかくのバリア機能を逆に壊してしまう

🧠順番は「効果」だけでなく「肌負担」も考えて選ぶ

  • 目的が「くすみケア・赤みケア」ならナイアシンアミドを先に
  • 目的が「構造改善・毛穴の引き締め」ならレチノールを先に
  • 肌が不安定な日はナイアシンアミドだけにするのも選択肢
  • 肌が慣れてきたら両方→集中ケアの日と休む日のリズム設計も◎

スキンケアは“攻め方”よりも“継続できるか”が成果を分けるポイントです。


次章では、「一緒に使って刺激にならないのか?」という不安に答えるべく、
レチノール×ナイアシンアミド併用時のリスクや副反応、バリア設計について解説していきます。

📉一緒に使うと刺激になる?併用リスクと肌負担のコントロール

⚠️「併用NG」と言われる理由の多くは“使い方の問題”

ネット上では、「レチノールとナイアシンアミドは一緒に使ってはいけない」という記述も見かけます。
ですが、皮膚科学的に見ればこれは**“併用できない成分”ではなく、“使い方次第でリスクが出やすい組み合わせ”**だというのが正確です。

なぜなら、

  • レチノールはターンオーバーを促進する“攻め”の成分
  • ナイアシンアミドは炎症や酸化を抑える“守り”の成分

という性質があるため、本来は作用が補い合う理想的な組み合わせでもあるからです。

では、なぜ「刺激になる」と言われるのか?
その原因と対策を見ていきましょう。


🔍原因①:レチノールの“レチノイド反応”が刺激の主因

レチノールを使い始めると、

  • 赤み
  • 皮むけ
  • ピリピリ感
  • 一時的な吹き出物(“好転反応”)

といった反応が出ることがあります。
これが、いわゆる「レチノイド反応」です。

この反応は肌がターンオーバーの変化に順応しようとする一時的な反応ですが、
ナイアシンアミドを同時に使用することで、

  • かゆみが増す
  • 赤みが強く出る
  • ヒリつきが長引く

といった刺激を“助長しているように感じる”場合があります。

しかしこれは、ナイアシンアミドが原因なのではなく、レチノールに対するバリアがまだ不十分な状態で起きていることがほとんどです。


🔍原因②:肌が未成熟な状態でナイアシンアミドを入れる

ターンオーバーが加速しているタイミングでは、
角層のバリア機能が一時的に不安定になります。

この状態でナイアシンアミドを濃度高く使用すると、

  • 通常よりも深く浸透してしまい
  • 一時的な“しみる”感覚や“違和感”が起きることがある

ナイアシンアミド自体は非常に安定した成分ですが、バリアが整っていないと“肌に優しい成分ですら刺激に感じる”という状態になることは十分あり得ます。


🔍原因③:他の成分や物理刺激との“合わせ技”による刺激蓄積

レチノール×ナイアシンアミド単体では問題がない場合でも、
以下のような“隠れた刺激源”が重なると、肌はオーバーフローを起こします:

  • アルコール・香料・界面活性剤の多い化粧水と併用
  • スクラブやピーリング系と同時使用
  • 日焼け後の肌や季節の変わり目でバリアが乱れている状態

このようなときは、どんなに良い成分でも“肌が受け止めきれない”状態になっている可能性が高いです。


✅刺激を避けるための「バリア設計の基本」

✔ スタートは低濃度×低頻度

  • レチノール:0.01〜0.03%、週2回から
  • ナイアシンアミド:2〜5%程度から(10%以上は様子を見て)
  • 使用タイミング:夜のみ/洗顔後すぐではなく化粧水→美容液で緩やかに導入

✔ 使用タイミングをずらす“時間差設計”

  • 朝:ナイアシンアミドで皮脂・バリアケア
  • 夜:レチノールで代謝・構造ケア
    → これだけで刺激リスクは大幅に減少

✔ 反応が出たら“守る日に切り替える”

  • 赤み・かゆみ・皮むけなどが出た日は、無理に攻めない
  • セラミド・パンテノール・ワセリンなどでバリアの補修に徹する

スキンケアは“塗ったら効く”ではなく、“肌が受け取れる状態をつくる”ことが前提です。


🧠結論:「一緒に使える」けれど「同じ日に必ず使う必要はない」

レチノールとナイアシンアミドは、それぞれがとても強力で、かつ補い合える優れた成分です。
でも、無理に“毎日・同時に・高濃度で”使う必要はありません。

  • 肌が揺らいでいるときは、ナイアシンアミド単体で守る日を
  • しっかり回復している日は、レチノールで攻めて代謝を動かす
  • 両方使いたい日は、朝夜 or 曜日で分ける工夫をする

スキンケアも“配分設計”。
肌と対話しながら進めることで、併用の恩恵を最大化できます。


次章では、毛穴やくすみの改善を目的としたレチノール×ナイアシンアミドの使い分けと、
Chocobraの“毛穴磨き”とどう組み合わせていくと効果が最大化できるのか──
実践的な併用戦略を紹介していきます。

🛁毛穴・くすみ対策としての使い分けとChocobraとの併用戦略

🔍毛穴やくすみには「1つの成分で何とかする」は難しい

毛穴の開き、黒ずみ、くすみ──
これらは「角栓だけ」「皮脂だけ」「色素だけ」といった単独の原因ではなく、

  • 詰まり(構造的トラブル)
  • 酸化(化学的トラブル)
  • 炎症や色素沈着(生理的トラブル)

という複合的なダメージの結果として現れることが多い悩みです。

だからこそ、1つの成分で全部解決しようとするのではなく、
「整える成分」「動かす成分」「守る成分」をバランスよく組み合わせることが必要になります。

レチノールとナイアシンアミドは、まさにその「動かす」と「守る」を分担できる絶妙なコンビです。


🧴目的別に見る、レチノール×ナイアシンアミドの使い分け

【目的①】毛穴の開き・たるみ・戻りにくさ

→ 主役はレチノール/ナイアシンアミドは“補佐役”

  • レチノールがターンオーバーとコラーゲンを動かす
  • ナイアシンアミドで皮脂を整えつつ、炎症をブロック
  • 同時に使うなら“夜レチノール→朝ナイアシンアミド”が効果的

【目的②】炎症後の色素沈着・くすみ・透明感アップ

→ 主役はナイアシンアミド/レチノールは“下支え”

  • メラニンの排出だけでなく“メラノソームの移動”をナイアシンアミドが制御
  • レチノールでターンオーバーを後押しし、沈着物を排出
  • 毎日のナイアシンアミドに、週2〜3のレチノールを組み込むと◎

【目的③】毛穴詰まり・ざらつきの解消と予防

→ 役割は“並列”、バリア状態で使い分ける

  • 肌のごわつき・角栓予備軍にはレチノールで代謝を促進
  • バリアが不安定な日はナイアシンアミドのみで守る
  • 肌状態を見ながら**曜日設計(例:月木はレチノール、水金はナイアシンアミド)**も有効

🧼Chocobraの“毛穴磨き”と組み合わせることで、毛穴構造が変わり始める

Chocobraのケアは、「角栓を削る」のではなく、「皮脂が酸化・固着する前に動かす」設計です。
つまり、レチノールやナイアシンアミドが“肌の構造や代謝を整えている間”、
物理的に詰まりや酸化を予防する日常習慣として大きな意味を持ちます。

たとえば:

  • 朝:ナイアシンアミド+Chocobraで皮脂とバリアを整え、酸化を防ぐ
  • 夜:レチノールでターンオーバーと深部構造を整え、再発しない土台へ
    → 「守る・動かす・流す」の3点セットで、毛穴構造の“戻らない設計”が完成

Chocobraの“毎日のブラッシング”は、
レチノールやナイアシンアミドの働きが届きやすい肌状態をつくる“導入路”にもなるという点でも非常に相性が良いといえます。


🧠「削らない・育てる・整える」毛穴ケアの完成形へ

これまでの毛穴ケアは、「とにかく落とす」「すぐに目立たなくする」といった即効性ばかりが重視されてきました。

しかし、Chocobraが提案するのは、

  • 削らずに“詰まる前に動かす”ケア
  • 肌構造を“育てて守る”ケア
  • 一度詰まっても“戻りにくい”習慣をつくるケア

その発想と、レチノール+ナイアシンアミドの併用は完全に一致しています。

  • レチノール:動かす/再構築
  • ナイアシンアミド:整える/守る
  • Chocobra:流す/ためない

この3つを組み合わせた毛穴ケアは、もはや“スキンケア”というよりも、
**“構造習慣を整えるメンテナンス”**に近い存在になっていくのかもしれません。

🧭まとめ|順番より大事なのは、“肌が受け取れる設計”

レチノールとナイアシンアミド。
どちらも優れた美容成分ですが、「どっちを先に塗るべきか?」という問いに、
ひとつの正解はありません。

なぜなら、この2つの成分は“ぶつかる”ものではなく、
それぞれがまったく違う場所に作用しながら、肌の内と外を整えるものだからです。

  • レチノールは、動かす成分。肌の奥で代謝や構造に働きかける。
  • ナイアシンアミドは、整える成分。肌の表面でバリアや炎症に働きかける。

順番に迷ったときは、「肌の状態がどちらを受け取りやすいか?」という視点に立ち返ること。
それが、併用を成功させるいちばんの鍵です。


🧪ちふゆのひとことメモ|肌は“正解”より“余白”で変わる

私はこれまで、「この成分が正解」「この順番が最適」と、
最も効率的な毛穴ケアをずっと探してきました。

でも気づいたのは、肌は“ひとつの正解”で変わるわけじゃないということ。
大事なのは、成分が作用できる“余白”を肌の中に残せるかどうか。

レチノールで動かす日もあれば、ナイアシンアミドで守る日もある。
ときにはChocobraで詰まりを流すだけの日も必要。

「攻める・守る・流す」を無理なく続けられる設計。
それが、毛穴ケアにおいていちばん信頼できる道筋でした。


🛁Chocobraとレチノール・ナイアシンアミドの併用は、毛穴ケアの“未来設計”

Chocobraは「角栓を削らず、動かす」ことで、
毛穴に詰まらせない“流れ”を毎日の中に作ります。

レチノールはその流れの下支えとなる“構造”を育て、
ナイアシンアミドはその流れを乱さないように“守る”。

この3つが組み合わされば、毛穴にとっての「再詰まり」「再黒ずみ」「再炎症」は、
いずれ“過去の悩み”になるかもしれません。

👉 Chocobraについて詳しくはこちら(Amazon商品ページ)

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。