毛穴ケアしたらニキビが増えた、なぜ?

頬を押さえて困惑する女子高生と、アクネ菌や炎症が広がった毛穴の断面図。「毛穴のケア」「炎症」「アクネ菌」といった要素が擬人化された形で視覚的に説明されている。

「毛穴をきれいにしようと思って、スクラブとか洗顔がんばってたのに…」
「なんで?逆にニキビが増えた気がする…」──
そんなモヤモヤを感じたこと、ありませんか?

小鼻の黒ずみやテカリが気になって毛穴ケアを始めたのに、
いつの間にかおでこや頬にもプツプツが出てきて、
「もしかしてやり方が間違ってた?」と不安になることも。

実はそのニキビ、“毛穴ケアのやりすぎ”が原因になっていることもあるんです。

この記事では、「落としすぎ」「こすりすぎ」が肌にどんな影響を与えるのか、
そして、毛穴もニキビも“守って流すケア”で改善できる理由を、やさしく解説していきます。

😥毛穴をケアしたはずなのに、なぜニキビが増えたの?

💭「黒ずみを減らしたい」だけだったのに…

「小鼻の黒ずみが気になって、毎日スクラブでケアしてた」
「テカリが気になるから、朝も夜も2回洗顔してる」
「SNSで見た毛穴パックを週3で使ってる」──

毛穴をきれいにしたくて、いろいろ頑張ってる女子高生、多いですよね。

はじめは「なんかスッキリしたかも」「毛穴がつるんとした!」って思えるんだけど、
ある日ふと鏡を見たら、あれ…ニキビが増えてる?

「え、毛穴ケアしてるのに?」「逆効果ってこと?」
そう思ってショックを受ける人も少なくありません。

でも、それにはちゃんと理由があるんです。

毛穴ケアって、方法を間違えると
肌のバリアを壊してしまい、かえってニキビができやすい状態をつくってしまうことがあるんです。

特に10代の肌は、皮脂の量も多くて、刺激に対して敏感。
だからちょっとの“やりすぎ”が大きなトラブルにつながることもあるんです。

🔍実はそのケアが、ニキビの原因を作ってた?

たとえば、スクラブ入りの洗顔料を毎日使っていたり、
毛穴パックを何度も使って角栓を引っこ抜いていたり、
洗顔後に保湿をほとんどしていなかったり。

これ、どれも「ケアしてるつもり」でも、
実は肌の守りをどんどん削ってしまっている行動なんです。

肌にはもともと「バリア機能」があって、
皮脂や角層が表面をやさしく覆って、外の刺激から守ってくれています。

でも、洗いすぎたり強くこすったりすると──

・必要な皮脂まで落ちてしまう
・角層がめくれて、肌がむき出しになる
・水分が逃げて乾燥する
・肌が「守らなきゃ!」と皮脂を過剰に出す

こうしたサイクルが始まってしまいます。

そして、この「守りが壊れて皮脂だけ増えた状態」こそ、
ニキビができやすい肌環境の完成形なんです。

しかも、毛穴が開いたまま皮脂がとどまりやすくなると、
そこにホコリや古い角質、アクネ菌などが入り込みやすくなって、
結果的にニキビにつながるという悪循環に。

つまり、「毛穴をきれいにしたい」と思って始めたケアが、
逆に肌を守る力を奪い、ニキビを育てやすい土台をつくってしまっていることがあるということ。

ケアしてるのに悪化する…それって、めちゃくちゃつらいし納得できないですよね。
でも、それは「やったことが悪かった」のではなく、
「ケアの方向がちょっとズレてただけ」なんです。

落とす・取ることだけを意識するのではなく、
肌を守りながら、詰まらせないように流すこと
その視点を持つだけで、ニキビと毛穴の関係は、びっくりするくらい変わっていきます。

🧼洗顔のしすぎ・スクラブ・パック…全部“守りを壊す”ケアかも

🧪皮脂は“悪者”じゃなかった!

ニキビができると、「皮脂が多いからだ」と思って、
洗顔を念入りにしたり、スクラブでゴシゴシしたくなりますよね。

毛穴の黒ずみやテカリが気になると、
「皮脂をとにかく取らなきゃ!」という気持ちになるのも、すごくよくわかります。

でも実は、皮脂は肌にとって必要な“味方”でもあるんです。

皮脂は、肌の表面に「天然の保護膜」をつくることで、
水分の蒸発を防いだり、外からの細菌やホコリの侵入を防いだりする大事な役割があります。

つまり、皮脂があるからこそ、肌は潤いを保って外敵から守られている。

なのに、洗顔をしすぎたり、強いクレンジングを使ったり、
スクラブやパックで“ごっそり取る”ケアを繰り返すと──

・必要な皮脂まで根こそぎ落とす
・肌表面の角層がはがれてバリアが壊れる
・水分が蒸発して乾燥が進む
・無防備な状態になって外からの刺激に弱くなる

という状態になってしまいます。

肌からすると、「え、守ってくれてた皮脂が全部なくなった!」ってびっくり状態。
その結果、肌は自分を守ろうとして皮脂を前よりもっと出そうとするんです。

この状態が続くと、皮脂の量はどんどん増えていき、
出口が狭くなった毛穴にどんどん詰まりやすくなる。

そして皮脂が毛穴にとどまって酸化すれば角栓になり、
そこにアクネ菌が増えることで、ニキビができやすくなるという悪循環へ…。

皮脂=悪いもの、じゃない。
本当は、皮脂は肌を守る“味方”だったのに、やりすぎたケアで“敵”に変えてしまっていたんです。

💡肌が「守らなきゃ」と思って逆に皮脂を出す流れ

この現象は、「インナードライ」と呼ばれる状態でもあります。

見た目はテカテカしてるのに、実は肌の中はカラカラに乾いてる。
だから肌は「やばい、守らなきゃ!」とどんどん皮脂を出してしまう。

これは、まさに“守りを壊してしまったサイン”。

たとえば──

・朝晩ダブル洗顔をしている
・洗顔後、保湿をほとんどしていない
・皮脂吸着系の化粧下地ばかり使っている
・あぶらとり紙を1日に何回も使っている

これ、実はすべて「肌の守り」を削る行動です。

見た目はサラサラになったように感じるかもしれませんが、
肌の中はどんどん“乾いて・無防備になって・皮脂だけが増えていく”。

そしてその皮脂は、出口のかたい毛穴からスムーズに出られずにとどまり、
やがて酸化して、角栓やニキビの原因になってしまいます。

つまり──

・「皮脂を落とそう」とがんばった

・肌が無防備になって「もっと皮脂出さなきゃ」と思った

・皮脂が増えて、でも出口は詰まってるから出られなかった

・毛穴にとどまって、酸化して、ニキビになった

こんな構造が、毎日のケアの中で静かに進んでしまっているんです。

ニキビができたからといって、さらに洗うのは逆効果。
肌が望んでいるのは、「取り除くこと」ではなく「守られていること」なんです。

ケアの方向性を、「攻め」から「守り」に変えてみる。
それだけで、毛穴もニキビもぐっと落ち着いてくるんです。

🧴ニキビは“詰まり”だけじゃなく“炎症”でできる

🔥こすった刺激が炎症に、酸化皮脂がアクネ菌のエサに

「毛穴が詰まるとニキビになる」ってよく聞くけど、
実は、詰まり“だけ”じゃニキビにはなりません。

ニキビができるには、もうひとつの大きな要素が必要です。
それが「炎症(えんしょう)」です。

肌の中で、毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が増えて、
体が「これは異物だ!」と判断して、赤くはれて炎症を起こす。
これが、あの痛くて赤いニキビの正体です。

そしてこの“炎症”を引き起こすきっかけが、実は毎日のケアの中にたくさんあるんです。

たとえば──

・スクラブや毛穴パックで肌をこすりすぎる
・洗顔のときにゴシゴシ力を入れてしまう
・乾燥しているのに保湿しないで放置する
・ニキビを触ったりつぶしたりしてしまう

これらはすべて、肌に“微細な傷”をつくる行為です。
そしてその小さな傷から、炎症はどんどん広がっていきます。

さらに、肌にとどまった皮脂が酸化すると、
「過酸化脂質(かさんかししつ)」という、
肌を刺激する物質に変化します。

この酸化皮脂は、アクネ菌にとっては大好物。
エサがたっぷりあることで菌が増殖しやすくなり、
炎症が悪化して、赤ニキビや膿ニキビに進んでしまうことも。

つまり、ニキビは「詰まり」+「炎症」でできる

毛穴ケアをがんばっているつもりでも、
・落としすぎて皮脂が増える
・摩擦で炎症のきっかけができる
・酸化皮脂がアクネ菌を育てる
──この流れに入ってしまえば、むしろニキビは増えてしまうんです。

💡だから「やさしく動かして流す」ケアが必要だった

じゃあどうすればいいの?と思ったときに、
やってほしいのは「攻めるケア」ではなく、**“流すケア”**です。

毛穴に皮脂がとどまってしまうから詰まる。
とどまった皮脂が酸化するから炎症が起きる。
だからその前に、「詰まりの予備軍」をやさしく動かして流してあげる。

ポイントは3つあります。

1. 温める
バスタイムや蒸しタオルで毛穴を温めると、皮脂がゆるみ、動きやすくなります。
熱で一気に開かせるというよりも、“じんわりゆるめる”ことが大切。

2. やさしく動かす
小鼻まわりやあごを、指や柔らかいブラシで“くるくる”とやさしくマッサージ。
押し出すのではなく、「流れをつくる」イメージで。
摩擦や刺激を極力なくすことで、炎症のリスクも下げられます。

3. しっかり保湿する
流したあとは保湿を忘れずに。
肌がふっくらしていると、毛穴の出口もやわらかくなり、
皮脂がスムーズに出ていきやすい環境が整います。

この“流すケア”は、すぐに劇的な変化が出るわけではないけれど、
毎日続けることで少しずつ毛穴が詰まりにくくなり、
炎症も起きにくい「ニキビができにくい肌環境」ができていきます。

「取る」ではなく「流す」。
「削る」ではなく「整える」。

それが、毛穴とニキビを同時にケアしていく、
新しい肌との向き合い方なんです。

🌿毛穴もニキビも、“動かして整えるケア”で変わっていく

🔍「守って・ゆるめて・動かす」だけで、毛穴もニキビも変わりはじめる

毛穴の黒ずみが気になる、ニキビもどうにかしたい。
そんなときほど、スクラブ・パック・あぶらとり紙など“攻めるケア”を増やしてしまいがちです。

でも──気づいたら前より肌荒れが増えている。
そんな経験、ありませんか?

それはもしかしたら、肌が「守ってほしかった」のに、「刺激を受け続けていた」からかもしれません。

黒ずみもニキビも、根本にあるのは「皮脂が毛穴にとどまり、出口が詰まり、酸化し、炎症が起きる」という“流れの滞り”。
つまり本当に必要なのは、「皮脂を取り除くこと」ではなく、「皮脂がとどまらずに自然と流れる構造を整えること」なんです。

この考え方を実現するカギが、

**「守って、ゆるめて、動かす」**という毛穴マッサージケアの3ステップ。


🛡️守る:落としすぎないことで、肌のバリアを保つ

洗顔のしすぎやスクラブの多用は、肌に必要な皮脂まで奪い、バリア機能を壊してしまいます。
乾燥すればするほど、肌は皮脂を過剰に分泌しようとして、結果的に毛穴詰まりやすい状態に。

・洗顔は1日2回まで
・スクラブや酵素洗顔は週1以下
・保湿は化粧水+乳液・クリームの2ステップで

まずは“落としすぎ”をやめること。それが毛穴とニキビの予防の第一歩です。


💧ゆるめる:毛穴の出口をふさがない、やわらかさのキープ

毛穴周りの肌がかたくなると、皮脂は出口を失い、詰まりやすくなります。
とくに乾燥がちな肌や加齢肌は、毛穴の“しなやかさ”が失われがち。

お風呂の湯気やホットタオル、温感タイプのジェルなどを使って、
毛穴のまわりを“ゆるめておく”ことで、皮脂の流れがスムーズになります。

毛穴を「開く」のではなく、「動かせるようにしておく」感覚です。


🔄動かす:とどまる前に、やさしく“流す”

そして最後に重要なのが、皮脂が酸化する前に、毛穴の中をやさしく動かすこと。

小鼻をくるくるマッサージしたり、毛穴メンテナンスブラシでやさしく刺激を与えるだけで、
皮脂が留まりにくい「流れる構造」へと変わっていきます。

力を入れなくても、ゴシゴシこすらなくても大丈夫。
「毎日1分、毛穴を動かす習慣」が、黒ずみやニキビの連鎖を断ち切るカギになるのです。


📘まとめ|“流れる構造”ができれば、毛穴もニキビも落ち着いてくる

毛穴も、ニキビも、「皮脂が詰まり、酸化し、炎症する」という一連の流れの中で起きている現象です。

にもかかわらず、「皮脂を取れば解決する」と思って、
洗顔やスクラブ、毛穴パックなどの“攻めケア”を続けてしまうと──

・肌バリアが壊れ
・乾燥が進み
・皮脂がさらに出て
・また詰まり
・炎症が起きる

という、終わらないループにはまりこんでしまいます。

だからこそ、いま必要なのは「攻めないケア」。

“守って、ゆるめて、動かす”という毛穴マッサージケアの新習慣を取り入れることで、
肌の内側で静かに始まっていたトラブルの芽を、未然に断ち切ることができるのです。


🧪ちふゆのひとことメモ

わたしも以前は、「毛穴の黒ずみはゴシゴシ落とせばいい」と思ってたんです。
でも、こすった翌日にニキビが出てくるようになって…。

振り返ると、「肌は削られるより、守られることで応えてくれる」ってことに気づいたのは、Chocobraを使い始めてからでした。

肌を攻めないって、最初は物足りないけど、
じわじわと“肌そのものの構造”が変わっていく感覚は、本当に大きかったです。


🛁Chocobraは、“動かして整える”ケアのために生まれました

Chocobraは、「とどまる皮脂を、毎日の習慣で自然に動かす」ことに特化した毛穴メンテナンスブラシです。

・高粘度の温感ジェルで毛穴の出口をゆるめる
・毛穴メンテナンスブラシで小鼻をやさしくマッサージ
・ビタミンC誘導体美容液で、皮脂の酸化を防いで再発を防止する

これが、毛穴とニキビを同時にケアしていく、新しいルーティン。
「毛穴マッサージケア」=毛穴の構造を守り、動かす習慣──それがChocobraの本質です。

👉 Chocobraについて詳しくはこちら(Amazon商品ページ)

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。