冬になると毛穴が目立つのはなぜ?──乾燥で肌が割れやすくなるから

「冬になると毛穴が目立つのはなぜ?──乾燥で肌が割れやすくなるから」をテーマにしたイラスト。左側には冬の乾燥によって毛穴の目立ちを気にする女性が描かれている。右側の皮膚断面図では、乾燥で角層にひび割れが生じ、毛穴まわりに影や段差ができて毛穴が強調される様子が示されている。冬の乾燥が毛穴の見え方に影響する仕組みを視覚化した図。
この記事を書いた人|佐藤ちふゆ(Chocobra開発チーム)
毛穴ケア開発スペシャリスト
肌の“なぜ?”を構造から読み解く研究者。
毛穴・黒ずみから成分・ニキビ・エイジングまで、幅広い悩みを科学的にやさしく解説します。
毎日のケアが迷わず続けられるよう、“仕組みの見える美容”をお届けします。

💭「冬になると急に毛穴が目立つ…なんで?」
💭「夏より乾燥する季節のほうが毛穴が黒く見える気がする…」

──そんな“冬だけ毛穴が気になる”経験、ありませんか?

実は、冬に毛穴が目立つのは 毛穴が開くからではありません。
原因は、冷たい空気と低湿度によって肌が一気に乾き、
毛穴まわりの肌が“割れやすい状態”になる からです。

肌が乾くと、毛穴の縁が細かくしぼんだり、
表面がカサついて“ひび割れのような状態”になりやすく、
そこに影が深く落ちることで、
同じ毛穴でも 冬は数倍大きく見えてしまう のです。

さらに、冬は血行が落ちやすく、
肌が固くなり、毛穴まわりの動きが鈍くなるため、
影が濃くなりやすい季節でもあります。

この記事では、

  • 冬に毛穴が目立ちやすくなる理由
  • 乾燥が招く“肌の割れ”と影の関係
  • 洗っても改善しない日の特徴
  • 冬こそ必要な夜のケア

をわかりやすく解説します。

冬の毛穴は、悪化しているのではなく、
“乾燥で影が落ちやすい肌”に変わっているだけ。

そこを理解すると、対策は一気にシンプルになります。

🌀 冬になると毛穴が目立つのはなぜ?

💨 空気が乾燥し“毛穴まわりがしぼみやすくなる”

冬は湿度が低く、空気が肌の水分を奪いやすい季節です。
そのため、毛穴まわりの肌がうるおいを保ちにくく、
しぼんだように沈みやすい状態 になります。

毛穴そのものは変わっていないのに、

  • 縁がへこむ
  • 表面がカサつく
  • 影が落ちやすくなる

という変化が同時に起こり、
毛穴が“深く・大きく”見えやすくなります。

冬の毛穴が悪目立ちする根本には、
この “しぼみやすさ” があります。

🌬 冷たい風と暖房の“二重の乾燥”で毛穴が悪化しやすい

冬は外気だけでなく、室内の暖房も乾燥を加速させます。

外では

  • 冷たい風
  • 低湿度
  • 気温の低さ

室内では

  • 暖房の熱
  • 極度の乾燥
  • 長時間の空調

これらが肌の水分をどんどん奪い、
毛穴まわりの肌が“割れやすく”なる環境をつくります。

特に頬や小鼻まわりは乾きやすく、
影が深く落ちるため毛穴が強調されて見えやすくなります。

🛢 乾燥すると皮脂が急増し、影がさらに濃くなる

肌が乾燥すると、それを補おうとして皮脂が増えることがあります。
この“乾燥性皮脂”は冬に特に起きやすい現象です。

皮脂が増えると、

  • 表面が光りやすい
  • 毛穴の影が黒く見える
  • 影と光の差が強まる

という変化が起き、
毛穴が深く見える原因になります。

乾燥 → 皮脂増加 → 光の反射 → 影が濃くなる
この冬特有のサイクルが、毛穴の悪目立ちに直結します。

🧊 気温の低さで肌がこわばり、毛穴まわりが動きにくくなる

冬は血行が落ちやすく、肌が固くこわばりやすい季節です。
肌の柔らかさが失われると、毛穴まわりがふっくらしにくく、
影が入りやすい状態 が続きます。

冷えると、

  • 頬が硬く感じる
  • 表情が動かしにくい
  • 毛穴まわりがふっくらしない

という変化が起き、
毛穴が深く見える日が増えていきます。

肌が元気に動けない状態では、
毛穴の“影の落ち方”が重くなるのです。

💡 結論:冬の毛穴は“乾燥と冷え”による“影の季節”

冬に毛穴が目立つ理由は、

  • 空気の乾燥で縁がしぼむ
  • 室内の暖房で肌が割れやすくなる
  • 乾燥性皮脂で影が濃くなる
  • 冷えで肌が固まり、影が深くなる

という 影が出やすい条件が重なる から。

毛穴が広がったのではなく、
“影の入り方”が冬に一気に悪化する のです。

すべては乾燥と冷えによる“肌の割れ・しぼみ・影”。
そこを整えることが、冬毛穴のケアの第一歩になります。

🧪 乾燥で“肌が割れやすくなる”と毛穴が深く見える理由

💧 水分が抜けると、毛穴まわりが“ひび割れ”のようにしぼむ

冬の乾燥でまず起きるのが、
毛穴まわりの肌がひび割れたようにしぼむ現象 です。

水分が足りなくなると、肌表面の柔らかさが失われていき、

  • 角質が固くなる
  • 表面がガサッとする
  • 毛穴の縁がへこみやすくなる

という変化が同時に起こります。

この“微細な割れ”が影を落とし、
毛穴がいつもより深く見える原因になります。

毛穴の形は変わっていないのに、
まわりの肌がしぼむだけで印象が一気に変わります。

🌬 肌表面がカサカサすると影が入りやすくなる

乾燥で肌が粉っぽくなると、
光が均一に反射されなくなり、影が濃くなります。

乾燥で起きる影の強まりは、

  • 表面の凹凸が増える
  • 光の反射が乱れる
  • 毛穴の影が黒く見える

というシンプルな仕組みです。

特に小鼻まわりや頬中央の“毛穴が多いゾーン”は、
乾燥による影の影響を強く受けやすく、
毛穴が深く見えやすくなります。

🛢 乾燥性皮脂で“光と影の差”が強くなる

冬は乾燥が進むと、肌を守るために脂が増えやすくなります。
この“乾燥性皮脂”が毛穴の見え方に大きく関わります。

乾燥性皮脂が出ると、

  • 表面がテカりやすい
  • 光が強く反射する
  • その横にある毛穴の影が濃く見える

という“光と影の対比”が起き、
毛穴が立体的で深く見えやすくなります。

乾燥 → 皮脂増加 → 影が濃くなる
この流れが冬の毛穴を強調させる大きな要因です。

🧊 肌が冷えて固くなると、毛穴の縁がふっくらしにくい

冬は気温が低く、肌がこわばりやすい季節です。
肌が固くなると毛穴まわりがふっくらしにくく、
影がそのまま残りやすくなります。

冷えると、

  • 血行が滞りやすい
  • 肌が動きにくい
  • ふっくら感が出にくい

という状態になり、毛穴まわりが固まった印象に。

影が浅くならないため、
毛穴が“深く固定されたように”見えてしまいます。

💡 結論:乾燥は“毛穴の形”ではなく“影の出方”を悪化させる

乾燥が進むと毛穴が悪化したように見えるのは、

  • 縁がしぼむ(へこみが強くなる)
  • 表面が割れ、光が乱れる
  • 乾燥性皮脂で影が濃くなる
  • 冷えでふっくら感が戻らない

という 影が深くなる条件が重なる から。

つまり冬の毛穴は“乾燥のせいで影が濃くなっているだけ”。
毛穴そのものが変わっているわけではありません。

ここを理解しておくと、
冬毛穴の対策は「影を出にくくする肌づくり」が中心になります。

🧼 洗っても改善しないのはなぜ?冬特有の“影の入り方”

🫧 冬の毛穴は“汚れ”ではなく“影”の問題

冬に毛穴が目立つと、
「洗えばスッキリするはず」と思いがちです。
しかし、冬の毛穴悩みの中心は 汚れではなく影

乾燥で縁がしぼみ、影が深く落ちやすい状態のままでは、
いくら洗っても見た目はほとんど変わりません。

つまり冬の毛穴は、
“落とすケア”と“目立つ理由”がそもそも噛み合っていないのです。

💧 洗った直後だけ良く見えてもすぐ乾燥してしぼむ

洗顔後は一時的に水分が乗るため、
毛穴まわりがふっくらして小さく見えます。
しかしその直後から乾燥が始まり、
縁が再びしぼんでしまいます。

冬は空気が乾燥しているため、

  • 洗顔直後 → 良く見える
  • 30分後 → 乾燥でしぼむ
  • 数時間後 → 毛穴が深く見える

という“戻り方”がとても早いのが特徴です。

洗うほど乾燥が進み、影が濃くなりやすくなるため、
冬こそ“洗いすぎ”は禁物です。

🌬 冬の光は影を落としやすい

冬は太陽の角度が低く、光が横から入りやすい季節です。
この“斜めの光”は、毛穴の底まで影を落としやすく、
毛穴が黒く・深く見える要因になります。

さらに、

  • 室内の強い暖房ライト
  • 寒い外と温かい室内の明暗差
  • 曇り空の弱い光

こうした光環境も、
毛穴の影を強く見せやすい条件です。

つまり、冬の毛穴は洗う前も後も 光の影響が大きすぎる季節 なのです。

🛢 乾燥性皮脂で“影とのコントラスト”が強くなる

冬は乾燥で皮脂が増えやすく、この皮脂が光を反射します。
光る部分が増えると、その横にある毛穴の影が濃くなり、
毛穴がさらに深く見えます。

乾燥性皮脂の特徴は、

  • ベタつくけれど肌は乾いている
  • 光が反射してテカる
  • 影の黒さを強調してしまう

という点。

洗って皮脂を一旦落としても、乾燥で再び出てくるため、
毛穴が“元に戻る時間”が早くなります。

💡 結論:冬は“影の条件”が良すぎる季節で、洗顔では太刀打ちできない

冬の毛穴が洗っても改善しない理由は、

  • 乾燥で縁がしぼむ
  • 冬の光が影を深くする
  • 乾燥性皮脂でコントラストが強くなる
  • 洗顔直後のうるおいがすぐ奪われる

という “影が強まりやすい季節”だから

毛穴そのものが汚れているわけではないため、
いくら洗っても根本的な見た目は変わりません。

だからこそ、
冬の毛穴対策は“落とす”ではなく、
乾燥と影を減らすための“夜ケア”が中心になります。

🌙 冬の毛穴を落ち着かせる“夜のケア”

🌡 夜のお風呂で“しぼんだ毛穴まわり”をふっくら戻す

冬の毛穴は、乾燥で縁がしぼみ、割れやすくなった肌の上で影が濃く落ちる状態。
まず大事なのは、夜のお風呂で肌をふっくら戻すことです。

お風呂に入ると、

  • 湯気で肌がやわらかくなる
  • 乾燥で固くなった表面がほぐれる
  • しぼんだ毛穴まわりがふっくらしやすい
  • 日中の冷えが取れて血行が戻る

という変化が起こり、
翌日の毛穴の“影の落ち方”が軽くなります。

“冬の毛穴ケア=夜のお風呂で肌を戻す”と覚えておくとわかりやすいです。

🧴 洗いすぎを避けることが“冬毛穴の改善スピード”を決める

冬は乾燥が強いため、洗いすぎるほど毛穴が悪化して見えます。
洗顔で皮脂を落としすぎると、
より乾燥して毛穴まわりがパキッと割れたようになり、影が一気に濃くなります。

夜の洗顔では、

  • 泡をなでるだけ
  • 強い洗浄料は避ける
  • 小鼻や頬中央をゴシゴシしない

この3つを徹底するだけで、
“影の落ち方”がまったく変わります。

冬の毛穴対策は「落とす量」ではなく、
“落としすぎない”バランス がとても大切です。

💧 保湿で“割れやすい肌”をふっくら整える

保湿は冬毛穴ケアの中心。
乾燥が進んで割れやすい肌は影が深く落ちやすく、
毛穴が何倍にも大きく見える原因になります。

特に効果が出やすいのは、

  • お風呂上がりすぐの化粧水
  • 乳液やクリームで水分を閉じ込める
  • 乾燥しやすい頬の中央〜小鼻まわりを重点的にケアする

という“スピード保湿”。

肌がふっくらしているだけで、
影が入りにくく、毛穴が浅く見えるようになります。

🛢 皮脂の“偏り”を防ぐと影が濃くなりにくい

冬は乾燥で皮脂が増えやすく、
その皮脂が偏ることで光が強く反射し、毛穴の影が深く見えます。

夜ケアでは、

  • お風呂で皮脂を動きやすくする
  • 小鼻まわりを軽くほぐす
  • 枕カバーをこまめに替える
  • 顔を無意識に触らない

こうした“皮脂の偏りを防ぐ習慣”が有効です。

皮脂が均一に広がりやすくなると、
翌朝の毛穴の影が驚くほど弱まります。

💡 冬の夜ケアは“影をつくらせない肌”を育てる時間

最後にいちばん大切なポイントです。

冬の毛穴が悪目立ちするのは、
毛穴が広がるからではなく、
乾燥・冷え・皮脂の偏りで影が濃くなるから

だから夜ケアでは、

  • 温めてほぐす
  • 乾燥させない
  • 皮脂を偏らせない
  • 血行を戻す

という“影をつくらせない肌”を育てるのが近道です。

毛穴は変わらなくても、
影が出にくくなるだけで、冬の毛穴は見違えるほど落ち着いて見えます。

📘 まとめ|冬の毛穴は“乾燥で割れやすい肌”が原因だった

冬になると毛穴が目立つのは、毛穴が広がったからではありません。
空気の乾燥と冷えによって 毛穴まわりの肌が割れやすく、しぼみやすくなる ため、
影が深く落ちて大きく見えるだけです。

今回のポイントを整理すると、

  • 低湿度で毛穴まわりがしぼみ、影が濃くなる
  • 暖房で肌の水分が奪われ“割れやすい状態”に
  • 乾燥性皮脂が光り、影とのコントラストが強まる
  • 冷えで肌が固まり、ふっくらしにくくなる
  • 洗っても影の原因には届かないため、改善しにくい
  • 夜ケアで“影を作らせない肌”に整えることが冬の毛穴対策

毛穴は冬に悪化しているのではなく、
乾燥と冷えで“影が濃く見える季節”に変わっているだけ。
ここを理解すると、ケアの優先順位が一気に明確になります。

🧪ちふゆのひとことメモ

私も冬になると毛穴が急に深く見えて驚いていました。
でも研究を続けるほど、“毛穴のせい”ではなく
“肌が割れやすくなっていた”だけ だと気づいたんです。

冬こそ、夜に肌をふっくら戻す習慣が大事。
乾燥と冷えを先に整えてあげれば、
翌日の毛穴は本当に落ち着いて見えるようになります。

季節によって毛穴の見え方が変わるのは当たり前。
冬は“影が強くなる日”と受け止めて、そっとケアしていきましょう。

🛁Chocobraの毛穴マッサージケアは、“冬の影”を和らげる夜の習慣です

夜のバスタイムに専用のシリコンブラシでやさしい圧をかけることで、
乾燥で固くなった毛穴まわりがほぐれ、皮脂が動きやすい状態へ。
さらにビタミンC誘導体美容液で乾燥と酸化を防ぐことで、
“冬の影が濃くなる毛穴”の見え方をやわらげ、翌日の肌にふっくら感を取り戻します。

👉 Chocobraについて詳しくはこちら(Amazon商品ページ)

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。美容成分の研究にも携わり、成分知識に精通。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。