「Z世代 vs ミレニアルではなかった|美容購買で本当に起きている変化とは」

Z世代とミレニアル世代の美容購買行動の違いをテーマにした日本語インフォグラフィック。中央に「Z世代 vs ミレニアルではなかった」という見出しと「美容購買で本当に起きている変化とは」というサブコピー。左に驚く女性(Z世代イメージ)、右に考える女性(ミレニアル世代イメージ)。それぞれの下にコスメやスマホ、スキンケア商品などのアイコンが配置され、「じゃあ何が変わっているの?」という問いで締められている。
佐藤ちふゆ|Chocobra開発チーム
毛穴ケア開発スペシャリスト
肌の“なぜ?”を仕組みから分かりやすく解説。
肌トラブルを、成分と流れの両面から整理します。

💭「Z世代とミレニアルで美容の買い方ってそんなに違うの?」
💭「バズってるのに売れない商品があるのはなぜ?」

結論から言うと👇
👉 違いは世代ではなく、「どこで知り、何で納得し、どこで買うか」という流れにあります
👉 同じ人でも、商品や状況によって選び方は変わります

なぜなら👇
👉 SNSはあくまで“きっかけ”で、購入は別の理由で決まっているからです

つまり👇
👉 美容商品は「見つけ方」ではなく「決め方」で結果が変わります

この記事では、
・Z世代とミレニアルの違いの本当の意味
・バズっても売れない理由
・今の美容購買で大切な考え方
をわかりやすく解説します。

なお、今回の内容は20〜30代女性2,000人の調査結果をもとにしています。
👉 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000100973.html

🌀 Z世代とミレニアルで何が違うと思われているのか

🤔 よくある「世代で分ける考え方」

美容の話になると、「Z世代はこう」「ミレニアルはこう」と分けて語られることが多いですよね。
Z世代はSNSネイティブでトレンド重視、ミレニアルは堅実でブランド志向――そんなイメージを持っている人も多いと思います。

でも実際に日常の買い物を振り返ってみると、「そんなに単純だったかな?」と感じる場面もあるはずです。
同じ人でも、あるときは話題の商品を試してみたり、別のときは安心できるものを選んだりしていませんか?

つまり、「世代ごとに完全に違う行動をしている」という前提自体が、少しズレている可能性があります。

📱 SNSが強い=そのまま買うではない

たしかにZ世代はSNSをよく使いますし、美容情報もSNSで触れることが多いです。
一方でミレニアル世代も、Instagramなどを普通に使って情報を見ています。

ここで重要なのは、「見ている=そのまま買っている」わけではないということです。

SNSで知ったあとに、
・本当に良さそうか
・価格に見合っているか
・他の人の評価はどうか
を確認してから買う、という流れはどの世代でも共通しています。

🧠 「違いがあるように見える理由」

ではなぜ、「世代で違う」と感じてしまうのでしょうか。

理由はシンプルで、一部の目立つ行動が全体に見えているからです。
例えば、TikTokで流行っている商品や韓国コスメの話題は、とても目につきやすいですよね。

でも実際には、
・強く興味を持つ人
・少しだけ試す人
・そもそも興味がない人
が同時に存在しています。

この“ばらつき”を見ずに一部だけを見ると、「世代全体がそう動いている」と感じてしまうのです。

🔍 世代よりも大事な視点

ここまでを整理すると、見えてくるのは次のポイントです。

違っているのは世代そのものではなく、
「どこで知り」「何を基準に判断し」「どこで買うか」という流れです。

同じZ世代でも選び方は違いますし、ミレニアルでもSNSを起点に動く人はたくさんいます。

つまり、「Z世代向け」「ミレニアル向け」と分けるよりも、
どういう流れで商品を選んでいるのかを見ることのほうが重要になってきているのです。

🧪 本当に変わっているのは“買い方の流れ”だった

🔁 美容商品は3つの流れで選ばれている

今の美容商品の選び方は、シンプルに言うと3つの流れに分かれています。

・どこで知るか
・何で納得するか
・どこで買うか

この3つがつながって「購入」になります。

以前は、この流れがほぼ一体でした。
テレビや店頭で知って、そのまま同じ場所で買う。ブランドの安心感が、そのまま決め手になることも多かったです。

でも今は、この3つがバラバラに動いています。

📱 「知る」と「買う」が分かれている

たとえば、SNSで見かけた商品を思い出してみてください。

その場で購入することもありますが、多くの場合は
・一度検索する
・口コミを見る
・別のサイトで価格を確認する
といった行動を挟んでいませんか?

つまり、SNSは「知る場所」であって、必ずしも「買う場所」ではありません。

ここが大きな変化です。

🧠 納得できるかどうかが分かれ目になる

最終的に購入するかどうかは、「納得できたかどうか」で決まります。

その納得の中身は人によって違います。

・価格が手頃で続けられそう
・レビューが多くて安心できる
・自分の悩みに合っていそう

こうした要素がそろってはじめて、「買ってもいい」と感じます。

つまり、どれだけ話題になっていても、この納得が足りなければ購入にはつながりません。

⚠️ バズっても売れない理由

「SNSでバズっているのに売れていない」と感じる商品があるのは、このズレが原因です。

SNSでは目立っている
でも、
・価格が高い
・レビューが少ない
・自分に合うか分からない

こうなると、最後の一歩が踏み出せません。

逆に、あまり目立っていなくても、
・価格が納得できる
・評価が安定している
・使ったイメージが持てる

こういった商品は、静かに売れ続けます。

🔍 世代ではなく“流れ”で見るべき理由

ここまでを見ると、重要なのは世代の違いではないことが分かります。

Z世代でもミレニアルでも、
「知る → 納得する → 買う」という流れ自体は同じです。

違いが出るのは、その中身です。

・どこで知るか
・何を見て納得するか
・どこで買うか

この組み合わせが違うだけです。

だからこそ、単純に世代で分けるのではなく、
どの流れで選んでいるのかを見ることが大切になってきます。

🧼 よかれと思ってやってしまうズレた考え方

💡 「とにかく話題にすれば売れる」という思い込み

よくあるのが、「まずはバズらせれば売れる」という考え方です。
たしかに話題になることで認知は広がりますし、見てもらえる確率も上がります。

でも実際には、話題になっただけでは購入にはつながりません。

SNSで見かけたあとに、
・本当に良いのか
・価格に見合うのか
・他の人はどう評価しているのか
を確認されるからです。

ここを通過できないと、「知っているけど買わない商品」になります。

🧪 「ブランドだから安心」という前提

もうひとつ多いのが、「有名ブランドなら選ばれる」という考え方です。

もちろんブランドは大切ですし、安心感につながる要素でもあります。
ただし、それだけで購入が決まるケースはかなり減っています。

今はブランドよりも、
・実際にどうだったか(レビュー)
・続けられる価格か
・自分に合いそうか
が重視されます。

ブランドは“前提条件”にはなっても、“決め手”にはなりにくい状態です。

🔄 「一つの正解がある」という考え方

「この方法が正しい」「これが一番いい」という考え方もズレやすいポイントです。

実際には、人によって選び方は違います。

・価格を重視する人
・評価を重視する人
・使用感を重視する人

同じ商品でも、どこに納得するかはバラバラです。

そのため、ひとつの価値だけを強く押し出しても、全員には届きません。

⚠️ 「SNS=購買」と考えてしまう

SNSを見ている人は多いので、「SNSで見せればそのまま売れる」と考えがちです。

でも実際には、SNSはあくまで入口です。

そのあとに、
・検索
・比較
・検討
というステップが入ります。

ここを無視してしまうと、「見られているのに売れない」という状態になります。

🔍 ズレが起きる本当の理由

これらのズレが起きる理由はシンプルです。

「どこで知るか」と「どうやって決めるか」を同じものとして考えてしまっているからです。

本来は別の役割なのに、それを一緒にしてしまうと、うまくいかなくなります。

だからこそ大事なのは、
話題にすることではなく、納得できる状態をつくることです。

ここが整っていないと、どれだけ見られても結果は変わりません。

🌙 今の美容購買はどう変わったのか

🔄 世代の違いでは説明できなくなっている

ここまで見てきたように、Z世代とミレニアル世代で行動が大きく分かれているわけではありません。

むしろ共通しているのは、
・SNSで情報に触れる
・そのままは買わない
・別の基準で判断する
という流れです。

つまり、「若いからこう動く」「年齢が上がるとこうなる」という単純な話ではなく、
全体として同じ方向に変わっている途中だと考えたほうが自然です。

📊 4つの流れで見ると理解しやすい

今回の調査を整理すると、美容購買は次の4つの流れで理解できます。

・20代前半:見つけることが中心
・20代後半:試して買う動きが強くなる
・30代前半:SNSで知りながら日常の中で選ぶ
・30代後半:比較して納得して選ぶ

この流れは分断というより、連続した変化です。

どこかで切り替わるのではなく、少しずつ重心が移っているだけです。

🧠 「どう売るか」より「どう選ばれるか」

この変化の中で大きいのは、「売り方」よりも「選ばれ方」が変わっていることです。

これまでは、
・どれだけ多くの人に見せるか
・どれだけ印象を残すか
が重要でした。

今は、
・納得できる情報があるか
・自分に合っていると感じられるか
が重要になっています。

つまり、広く届くことと、選ばれることが別の話になっています。

🛍️ 韓国コスメが目立つ理由

この流れの中で、韓国コスメが目立つ理由も見えてきます。

全員に人気があるわけではありませんが、
・SNSで見つけやすい
・レビューが豊富
・試しやすい価格帯
という条件がそろっています。

その結果、特定の層にとっては「選びやすい状態」ができています。

一方で、関心がない人にはほとんど届かないという特徴もあります。

つまり、広く支持されているというより、
選ばれる条件がそろっている層で強く機能していると考えたほうが理解しやすいです。

🔍 今回の調査から見えてきたこと

今回の調査で一番重要なのは、「世代の違い」ではなく次の点です。

・知る場所と買う場所は一致しない
・判断は別の基準で行われる
・選び方は人によって違う

そしてその結果として、
「バズっても売れない」「目立たないのに売れる」という現象が起きています。

つまり、変わったのは価値観ではなく、
選ぶまでの流れそのものだったということです。

📘 まとめ

今回の内容を整理すると、ポイントは次の通りです。

・Z世代とミレニアルの違いだけでは説明できない
・美容商品は「知る→納得する→買う」の流れで選ばれている
・SNSはきっかけであり、そのまま購入にはつながらない
・価格・レビュー・使用感といった納得材料が重要になっている
・韓国コスメは一部の層に強く刺さる形で広がっている

つまり、これまでのように
「どれだけ多くの人に見せるか」ではなく、
「どうやって納得してもらうか」が重要になっています。

バズっても売れないと感じるときは、商品が悪いのではなく、
選ばれるまでの考え方が少しズレているだけかもしれません。

安心して、自分に合う選び方を見つけていけば大丈夫です。

🧪ちふゆのひとことメモ

研究開発に関わる中で、以前は「良いものを作れば自然に選ばれる」と考えていました。
でも実際には、同じ商品でも選ばれることもあれば、そうでないこともあります。

違いを見ていくと、品質そのものよりも、
「どうやって納得してもらうか」の設計が大きく影響していると気づきました。

特に最近は、情報の入口と判断の基準が分かれているため、
どちらか一方だけではうまくいきません。

昔は「知られていないから売れない」と思っていましたが、
今は「納得できないから選ばれない」という場面の方が多いと感じています。

本調査の一次資料・関連資料

本記事で参照している分析結果は、以下の一次資料および関連資料に基づいています。
調査設計、集計データ、分析の前提条件については、各資料をご確認ください。

ホワイトペーパー(一次資料・構造整理)

美容購買行動白書 2026
調査結果を設問横断で整理し、「世代差」ではなく「どこで知り、何で納得し、どこで買うか」という購買導線の変化に着目して、情報源・韓国コスメ浸透・購買判断・チャネルのグラデーション構造を体系的にまとめた資料です。
研究・教育・メディア引用を想定した構造整理版。

データセット(原本・完全版)

20〜30代女性美容購買行動調査(2026年3月・4月)データセットページ
設問全文、単純集計、クロス集計を収録した一次データです。
プレスリリース原本PDFおよびクロス分析レポートを含みます。

一次発表(PR TIMES)

「Z世代 vs ミレニアル世代」ではなかった――20〜30代女性2,000人調査で見えた、旧来型マーケティングの終焉
本調査の一次発表です。主要結果の要約および調査概要を掲載しています。

※本データの利用条件については データ利用条件ページ をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。美容成分の研究にも携わり、成分知識に精通。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。