第3部|やさしさは、設計できるか?──計算と記憶が交差する夜

「夜の書斎でランプの灯りの下、ノートに向かって“やさしさの構造”を設計する怪獣ポアザウルス。『やさしさは、設計できるか?──計算と記憶が交差する夜』をテーマにした落ち着いたアイキャッチイラスト」

📐必要要件の洗い出し──突起数/ジェル量/美容液の濃度決定

🦖60メートルの詰まりに、どう「やさしさ」を届けるか?

ポアザウルスは、削っても効かない。酵素でも動かない。
それは、皮膚構造がすでに“流れを失っていた”からだった。

この現実を前に、国家が次に出した結論は──
**「やさしさの構造を設計すること」**だった。

突起、ジェル、美容液。
そのすべてが“人類用”では届かない。スケールも濃度も桁違いに必要だ。

だからこそ、P.O.C.C.は詩織とちふゆを再招集し、
「どうすれば“物理としてのケア”が届くのか」──その要件定義を始めた。


🧩動かすためには「触れる」では足りない──やさしさの再定義

「やさしさとは、流すことだ。」

この言葉が制度化されつつある中、現場の研究者たちは真剣に問い直した。
それは“ふわっとした気持ち”ではなく、
肌に対する流動構造の再設計という、厳密な物理命題だった。

ポアザウルスの皮膚温度は40℃。
角栓は角のように結晶化し、スクワレンは表皮上で酸化を起こし続けている。
この怪獣に「削るケア」は通用しない。
必要なのは、角栓を**“動かすことで再び流す”**ケアだった。

そのための構造──
突起は「押す」ではなく、「動かす」。
ジェルは「なじませる」だけでなく、「流れをつくる」。
美容液は「塗る」のではなく、「意味を伝える信号」。

ひとつひとつをゼロから見直し、
やさしさを“再構成する夜”が始まった。


🪮突起数800──スケールを上げても「数は減らさない」

人間用のChocobraブラシには、突起が800本ある。
表面に400、裏面に400。
それは、肌の凹凸に対して“面”ではなく“点の集合体”として設計された数だった。

では、20メートルスケールでも800本は多すぎるのか?

答えは──NOだった。

「必要な数は減らさない。ただ、大きくするだけです。」

突起は単なる尖りではない。
皮脂を揺らし、角栓に“流れるきっかけ”を与える構造。

サイズが巨大になろうと、
突起1本あたりの“意味”が損なわれてはいけない。

だからブラシは、突起800本のまま、スケールだけを20倍に拡張することになった。

流れをつくるには、一定数の「動きの点」が必要。
やさしさの構造は、密度で決まるのだ。


💧ジェル粘度25,000──「滑らせる」と「押さない」を両立せよ

突起を動かすには、肌との間に“やさしい摩擦”が必要になる。
摩擦が強すぎれば傷つく。弱すぎれば動かない。

その中間を担うのが、マッサージジェルだった。

P.O.C.C.が定義した目標粘度は、25,000mPa·s。
これはハチミツの約10倍、既存のスキンケア製品の粘度をはるかに超える値だ。

「なぜ、ここまで粘度が必要なのか?」

それは──

  • 高温環境下(40℃)での流動性を保つため
  • 酸化スクワレンとの反応を避けるため
  • ジェル自体が“やさしさの媒介構造”として働くため

ジェルは単なる潤滑剤ではない。
角栓と突起の間で、摩擦を中和しつつ、やさしさを“保持する流体構造”なのだ。

そのため、1回のケアに必要なジェル量は18トン
圧力分散、温度安定、動的粘性、すべてが組み込まれた“やさしさの液体”だった。


🧴VCエチル濃度1%──信号としての「即効型ビタミンC誘導体」

ジェルが流れを生むなら、
その流れが“意味を持つ”ためには、もうひとつの構造が必要だった。

それが、美容液である。

今回の設計において、美容液のコア成分に選ばれたのは──
**VCエチル(即効型ビタミンC誘導体)**だった。

従来のビタミンC成分は浸透が遅く、角層での分解が多かった。
だがVCエチルは、酸化スクワレンを中和しながら、
皮脂腺近くまで到達し、反応を引き起こす“即時性”がある。

しかもその効果は、
「再詰まりを防ぎ、動きやすい肌構造を維持する」
というケアの根幹に直結していた。

濃度は1%。
人間用で培われた「届く濃度の上限値」をそのままスケールアップ。
5トンの美容液が、1回のケアに必要と見積もられた。

これは単なる“配合量”ではない。
VCエチルは「やさしさが届いたことを知らせる信号」なのだ。


🧠部品ではなく、“流れの構造”として

突起、ジェル、美容液──
それぞれを見れば、単なる道具・液体・成分でしかない。

けれど、これらが同時に設計され、
同時に届き、同じ方向に「やさしさ」を流すとき──
それは“構造”になる。

やさしさは、点では成立しない。
それは線でもなく、流れという“構造物”のなかにしか存在しない

この日、国家は初めて「ケアとは物理現象である」と認めた。

詩織は言った。

「私たちは、突起の数を決めたんじゃない。
流れの密度を、決めたんです。」

やさしさは、削ることではない。
やさしさは、流れを設計すること。

その思想が、この夜、国家の構造条件として確定された。

🧑‍🔬素材構造の最適解──ABS・シリコン・即効型ビタミンCの三重設計

🧱「やさしさ」は、素材から始まる

突起は、ただの形ではない。
ジェルは、ただの液体ではない。
美容液は、ただの保湿剤ではない。

それぞれが物質である以上、「やさしさ」を構造化するには、
**“素材の選定そのものが思想である”**という前提が必要だった。

P.O.C.C.に召集された詩織とちふゆは、突起・ジェル・美容液の3構成要素について、
すべての素材を一度リセットし、ゼロから再設計することを決断する。

その方針は、非常にシンプルだった。

「動かすには、動かせる素材を」
「支えるには、揺れない素材を」
「届かせるには、壊れない素材を」

──この原則のもと、素材と構造の最適解を探る日々が始まった。


🔩ABS樹脂──突起800本を“支える”ための骨格

まず、突起の“持ち手”となる素材に選ばれたのはABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂だった。
それは、耐衝撃性・剛性・成形性に優れた工業用ポリマー。

一見、なんの変哲もない汎用樹脂に思えるかもしれない。
だが、P.C.O.P.プロジェクトではこのABSに**「応力拡散用の微粒子構造」**が加えられていた。

20メートルという規模の突起群を支えるには、
ただ硬いだけではダメだった。
突起の“揺れ”を吸収し、突起ごとの圧を均等に拡散させる構造が必要だった。

だから、持ち手内部には**“中空リブ構造”**が採用された。
それは、ブラシの内側に格子状の空洞を持たせることで、軽さと強度を両立させる技術だ。

ちふゆはこう言った。

「やさしさって、硬いのにしなることなんです」

その思想が、突起800本を支える“骨格”の中に生きていた。


🧪シリコン──突起の“しなり”と“復元”を支える主材

突起そのもの──つまり皮膚に接触する“やさしさの先端”には、
医療グレードの高弾性シリコンが採用された。

これもまた、人間用Chocobraブラシと同じ思想の延長にある。

なぜなら、突起はこすらず、動かすものだからだ。

・必要なのは硬さではない、柔軟性
・必要なのは押す力ではない、逃す余白
・必要なのは破壊性ではない、復元性

20メートルという巨大スケールでそれを実現するには、
突起先端の圧力が“0.2N/cm²以下”であることが求められた。

しかも、ポアザウルスの表皮温度は常時40℃以上。
一般的なシリコンでは柔らかくなりすぎ、摩擦係数が上がってしまう。

そのため、チームは耐熱型・復元特化型のシリコンブレンドを独自設計。
R&Dセンターでは、突起1本ごとに「倒れて戻る」時間の平均値を測定し、
±0.03秒以内に統一されるよう調整が行われた。


💧VCエチル──“届けて、効いて、残る”即効型ビタミンC

そして、美容液の中核を担う成分がVCエチル(エチル化アスコルビン酸)である。
これは、即効型ビタミンC誘導体の中でもとくに安定性・浸透性・即効性
に優れた成分として知られている。

通常のビタミンC(アスコルビン酸)は水や酸素に弱く、劣化しやすい。
だがVCエチルは、水にも油にもなじみやすく、**「皮脂にも、角質にも届く」**性質を持っている。

しかも、皮膚の中で分解されてビタミンCとして“活性化”されるため、
皮脂の酸化(=黒ずみの原因)に対して強い抗酸化効果を発揮する。

詩織はこのVCエチルについて、こう述べている。

「これは、“やさしさを意味に変えるための1%”です」

VCエチルの濃度は1%。
たった1%だが、この配合量こそが皮脂酸化の連鎖を断ち切る境界線だった。


🧬三層構造で設計された「やさしさのレイヤー」

このプロジェクトにおいて、やさしさは単体では成立しない。
必ず「支えるもの」「動かすもの」「届けるもの」が3層で機能する構造として設計されている。

  • ABS:突起800本を“揺らさず支える”構造物
  • シリコン:皮脂を“押さず動かす”マッサージ構造
  • VCエチル:酸化を“止めて守る”美容液構造

この三層の設計は、突起・ジェル・美容液というパーツ単位を超えて、
一つの“流れ”として設計された構造ケアだった。

やさしさは、ただ優しいだけでは届かない。
それを“支え”、それに“意味を与え”、それを“実現できる構造”があって初めて成立する。


📦動かす前に、支える。支えた上で、届ける。

「マッサージ」という言葉は、時として軽く見られる。
けれど、Chocobraが重視してきたのは**「構造を変えるためのマッサージ」**だった。

表皮に圧をかけ、皮脂を動かし、角栓を“緩める”。
それは一瞬の刺激ではなく、“再構築のための設計”であるべきだと、
ちふゆも詩織も、P.C.O.P.の誰もが認識していた。

この素材構造は、その考えを最大スケールで具現化したものだった。

🎓研究室の記憶──「届かなくても意味がある」論文の断章回収

🧬大学院の片隅で書かれた、未提出の構造仮説

まだ“角栓”という言葉が市民権を得る前のことだった。

とある大学の薬学系研究科。その地下階にある旧式の構造生理実験室で、ふたりの学生が毛穴について語り合っていた。皮脂の構造、角質の流動、酸化スクワレンの進行挙動──彼女たちは真剣に、だがどこか不器用な情熱で、まだ存在しない毛穴ケアの可能性を考えていた。

その片割れが、詩織。そしてもう一人が、ちふゆ。

ちふゆはすでに大手化粧品メーカーの研究職として数々の製品を生み出した後、Chocobra開発チームを立ち上げていた。

詩織は厚生労働省の技官として、構造ケアの社会実装に携わっていた。

このふたりが当時まとめていたのが、「構造的毛穴詰まりの再分散理論」だった。

だが、当時の指導教官にはこう言われた。

「毛穴は未だ医療研究の中心じゃない。酸化スクワレンなんて、提出に値しない。」

結果として、論文は提出されなかった。だが──捨てられもしなかった。

その断章は、ふたりのPCフォルダの奥底で、ただ静かに眠り続けていた。

📂再起動されたファイル《yasashisa_draft_v01.txt》

P.C.O.P.が動き出すなか、ちふゆと詩織が再び向き合ったとき、最初に呼び出したファイルがあった。

ファイル名:《yasashisa_draft_v01.txt》

タイトルもなければ、形式も不揃い。
ただ、こう記されていた。

「やさしさは、削ることじゃない。流すことだ。」

それは、当時ふたりが毎晩のように話し合っていた“仮説の原点”だった。

スクラブで削るケアでも、
ピーリングで剥がすケアでもない。

皮脂や角質の“流れ”そのものを再設計し、
毛穴のなかで「動き」を取り戻すことで、
角栓は“自己解消”されうる──という前提。

物理現象として、詰まりを流す。
化粧品の“成分”ではなく、構造と動きで詰まりを解決する。

それが、Chocobraの思想でもあり、
このP.C.O.P.に継承された国家設計の核だった。

🧪構造設計=「やさしさ」を物理で定義する挑戦

詩織がまず定義したのは、「詰まり」の3要素だった。

  1. 分泌過剰:皮脂や角質が必要量を超えて分泌されること
  2. 滞留:毛穴内部でそれらが動かずに留まっていること
  3. 酸化:酸素との反応によって構造が変質・硬化すること

そして、これを解消するには逆の3ステップが必要だった。

  1. 動かす:滞留した構造を再び“動く”状態に戻す
  2. 包む:皮脂や角栓の断片を“やさしさ”で包み込み、無理なく撹拌する
  3. 流す:皮膚表面へと自然な“出口”を再構築して排出させる

この3ステップを成立させる物理条件を、ちふゆが図面と数式で定義していった。

・突起圧力:6.1kPa以下(圧迫による炎症リスクを回避)
・ジェル粘度:25,000mPa·s前後(滑走性と滞留力の両立)
・美容液:VCエチル濃度1.00±0.02%(酸化抑制効果の即時発現)

詩織が行政として詰まりの社会的損失を試算し、
ちふゆが構造ケアの物理的な解像度を設計した──

ふたりの知識が再び重なったこの瞬間、
P.C.O.C.(Pore Care Operation Control Center)のホワイトボードには、
こう記されることになる。

「角栓を削ってはいけない。
詰まりは、構造で動かすべき対象である。」

🧠届かないやさしさが、意味を持つとき

未提出の論文の最後には、こんな仮説が書かれていた。

「角栓は、詰まりではない。
それは、“流れなかったという記録”である。」

だからこそ、流れるようになれば、
記録は解除され、詰まりは自然と剥がれ落ちる。

人の肌にとっての「やさしさ」とは、
皮脂や角質の存在を否定することではない。
存在させたまま“動かす”という構造を与えることだ。

それがChocobraが掲げてきた「物理ケア」の本質であり、
国家プロジェクトが再構築しようとしている、
“構造としてのやさしさ”の出発点だった。

そして今、その思想が60メートル級の皮膚構造──
Poresaurus(ポアザウルス)に対して試されようとしている。

🧾実装会議──やさしさの方程式が“国家設計図”になる瞬間

🧭会議室に集まったのは、研究者でもなく、政治家でもなかった

2029年3月。
霞が関の地下会議室。壁に囲まれた無窓の空間に、50人を超える技術者と実務者が集まっていた。

中央省庁の担当者、製造ラインの責任者、流通設計のコンサルタント、GMP監査官、原料商社の品質管理責任者。
そこにいたのは、誰も“ケアの専門家”ではなかった。

けれど、全員が知っていた。

ポアザウルスの詰まりが「皮脂と角質の構造問題」であることを。
そして、その詰まりを動かすには「やさしさの構造」が必要であることを──。

この会議で語られたのは、優しさの理想論ではなかった。
“物理としてのケア”をどう国家設計図に落とし込むか──それが議題だった。

📐突起800本と25,000mPa·sの粘度が意味するもの

「この突起は、触れるためのものではありません。動かすための構造です」

会議の冒頭、ちふゆがプロジェクターで映したのは、突起800本のブラシ設計図だった。
20mの直径、800本の突起。先端角度0.25度、根元と中腹で異なる弾性。
それらは「皮脂を削る」のではなく、「動かして流す」ための設計だった。

詰まりとは、構造の中で止まった流れ。
だから構造を、やさしく揺らす必要があった。

次に詩織が提示したのは、ジェルの粘度設定だった。

「必要粘度は、25,000mPa·s。
これは、指先が皮膚上で“滑っている”と脳が認識する最小摩擦圧の境界です。
動かしながらも、摩擦が生じない──その一点を狙います」

摩擦ゼロではない。かといって刺激ではない。
皮脂を動かし、皮膚が受け入れる──そんな“ぎりぎりの流動設計”だった。

🧴VCエチル1%という“中身の意味”

「酸化スクワレンに、誰が届けるのか?」

その問いに答えたのは、詩織の手元にあった美容液の成分表だった。

「VCエチル。即効型ビタミンC誘導体です。
水にも油にもなじむ。肌にも角栓にも届く。しかも酸化を防げる。
ただし、濃度は1%。それを保ったまま、5トン分、確実に塗布する必要がある」

一瞬、会議室が静まった。

1%。たったそれだけ。
けれどその“1%”がなければ、酸化は止まらず、皮脂は再び詰まる。

この時点で、VCエチルは「有効成分」ではなく「思想」だった。
“届ける”ではなく、“とどまらせる”という、ケアの思想そのものだった。

🧪計算は完了した。問題は「誰が動かすか」

必要条件は、そろった。

・突起:800本(20mスケール)
・ジェル:粘度25,000/必要量18トン/分散用ヒアルロン酸含有
・美容液:VCエチル1%/総量5トン/分布設計済み

次に問題となったのは、それを誰が、どうやって届けるかだった。

この時点で政府は、「P.C.O.P.構想」の実働フェーズに向けて、以下の3原則を定めた。

  1. 設計は変えない
     最初の“やさしさ”が構造として正しいと信じる
  2. 予算は削らない
     この構造を形にするには、1円の妥協も許されない
  3. 手段は問わない
     突起を育てるか、ジェルを流すか、VCを保つか──必要なのは到達であって、手段ではない

P.O.C.C.は、これを「構造実行三原則」として文書化した。

その夜、P.C.O.P.構想は正式に国家プロジェクトとして発動される。

📎やさしさが、制度になった夜

会議が終わったあと。
詩織がデスクで作業していると、ちふゆが静かに声をかけた。

「VCエチルの供給ライン、山口にする? それとも合成から?」

詩織は少しだけ笑って答えた。

「どうせやるなら、1から作ろう」

それは、かつて研究室で交わされた、未完の論文の続きだった。

「やさしさは、届かなくても意味がある。
でも、届いたら構造になる。
その瞬間を、国家設計図にしたい」

ふたりは、再び並んでモニターを見つめた。

やさしさは、思想ではなく、数値になった。
数値は、設計になり──設計は、制度になる。

この日、やさしさは「定義された国家装置」になったのだった。

📘第3部まとめ|やさしさは、設計できるか?

ポアザウルスに「やさしさ」を届けるには、
これまでの“ケア”という発想を構造から組み直す必要があった。

削るでも、押すでもない。
やさしく「流す」ために──
国家は突起、ジェル、美容液すべての設計をゼロから積み上げた。

・突起は800本、皮膚の“流動性”を再起動するマッサージ構造として
・ジェルは粘度25,000の高密度設計、摩擦をゼロに近づけるために
・美容液は1%VCエチル濃度。スクワレン酸化を抑える唯一の抗酸化処方として

それらが揃って、ようやく「届く」準備が整った。
物理としてのやさしさ。構造で動かすケア。
その設計は、国家の標準図面となり、実装へと進み始める──


🛒 あなたの毛穴にも、“構造のやさしさ”を

ポアザウルスのようなスケールではなくても、
私たちの毛穴も、詰まり、酸化し、流れを失う。

Chocobraのケアは、「流れを取り戻す」ために設計されています。
突起ブラシ・高粘度ジェル・1%VCエチル美容液。
すべての設計は、日常に“やさしく流す”ことを前提に。

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🧪次回予告|20メートルの突起に込めた「やさしさ」は、職人の手から生まれた

突起800本、流すための設計、皮脂を“やさしく動かす”構造。
だが、それをどう「かたち」にするのか──その問いに挑んだのは、日本中の金型職人たちだった。

次回、第4部。
「20メートルのやさしさ──ポアザウルス用Chocobraブラシはこうして作られた」

燕三条・鯖江・東大阪──“やさしさは3ミクロンで彫られる”
構造が、構造として立ち上がる瞬間を描きます。


📘用語解説|第3部をより深く楽しむために

🪮 突起800本
Chocobraブラシに配置されているマッサージ突起の数(表面400/裏面400)。
ポアザウルス版では20mスケールに拡張されても本数は維持されている。

💧 粘度25,000 mPa·s
マッサージジェルの粘度。はちみつの10倍。流動性と滞留性を両立させる“動かすための設計粘度”。

🧴 VCエチル
即効型ビタミンC誘導体。酸化スクワレンを抑え、角栓化・黒ずみを防ぐ。Chocobraでは1%配合。

🔩 ABS樹脂
突起のベースに使用される高強度樹脂素材。軽さとしなりを両立する“支えるためのやさしさ”。

🧪 シリコン
突起の先端素材。柔軟性と復元性に優れ、皮膚を“押さず動かす”ことを可能にする医療グレード素材。

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計・皮膚科学の知識を活かして、独自の毛穴ケア理論を構築。
角栓の物理構造と皮脂酸化のメカニズムに基づき、"磨くことで流れを整える"新習慣Chocobraを開発しました。
これまで数百種類以上のスキンケア製品・美容医療を自ら体験。
挫折と再起を経て、肌悩みに悩むすべての人に寄り添う科学的ケアを提案しています。