おでこ・鼻・あご──思春期ニキビが出やすい場所の理由

思春期の男子が、おでこ・鼻・あごにニキビができた顔を気にしている様子。右側には「おでこ・鼻・あご 思春期ニキビが出やすい場所の理由」というタイトルとともに、それぞれの部位にラベルを付けた図解が描かれている。

「おでこばっかりニキビが出る」
「鼻のあたまに毎回ぷつっとできる…」
「あごのニキビが何回も同じところにできる」
──そんな悩み、思春期に入った頃から感じていませんか?

実は思春期ニキビは、ただ“体質だから”できるわけではなく、
出やすい場所にはちゃんと理由があります。

たとえば「皮脂の量が多い」「ホルモンの影響を受けやすい」など、
顔の場所によって毛穴の性格や刺激の受け方がちがうんです。

この記事では、おでこ・鼻・あごに思春期ニキビが集中する理由を、
皮脂やホルモンのしくみを交えながら、やさしく解説していきます。

「どうケアすればいいか」の前に、まずは「なぜそこに出るのか?」を知ることが、
ニキビを繰り返さない肌づくりの第一歩になります。

👦なぜ思春期ニキビは「出やすい場所」が決まっているの?

思春期ニキビに悩む人の多くが、こう感じています。

「なぜかいつも同じ場所にできる」
「気になるのは、おでこ・鼻・あごばっかり」
「ほっぺたにはあんまりできないのに…」

──実はこれ、偶然ではありません。

ニキビには“できやすい場所”が決まっている理由があるんです。

そしてそれは、顔の中にある皮脂腺の多さ・ホルモンの影響・毛穴の構造が関係しています。

💧ニキビのもとになるのは「皮脂」

まず、ニキビができる一番のきっかけは、皮脂の分泌量が増えることです。

皮脂は、肌にとって必要な“天然の保湿オイル”のようなものですが、
出すぎると毛穴にたまり、そこに古い角質や汚れが重なることで“詰まり”になります。

そしてこの詰まりの中にアクネ菌が増えると、炎症を起こしてニキビに発展していく──
これが、ニキビができる基本のメカニズムです。

📈思春期は皮脂が“急に増える”時期

思春期に入ると、ホルモンのバランスが大きく変化します。

  • 男性ホルモン(アンドロゲン)が増える
  • 皮脂腺の働きが活発になる
  • 今までよりも“脂っぽさ”を感じるようになる

この変化は、性別にかかわらず起こります。

つまり思春期は、人生の中でもっとも“皮脂が出やすい時期”ともいえるんです。

しかもこの皮脂、顔の場所によって出やすさが違います。
それが「ニキビが出る場所」に差が出る一番の理由なんです。

🗺️顔には“皮脂の多いゾーン”がある

顔全体をよく見てみると、皮脂が多いのは「おでこ・鼻・あご」のライン。
この部分はTゾーン・Uゾーンと呼ばれ、皮脂腺がとても多く集まっています。

部位特徴皮脂量ニキビリスク
おでこ前髪が当たりやすい/汗をかきやすい多い高い
毛穴が大きく、目立ちやすい非常に多い非常に高い
あごホルモンバランスの影響を受けやすいやや多い高い

この3か所は、皮脂がたまりやすく、毛穴も詰まりやすいため、
「思春期ニキビがまず出やすい場所」になってしまうのです。

🔍なぜ“ほっぺた”には出にくいの?

一方で、頬やフェイスラインは皮脂腺が少なく、
どちらかというと「乾燥しやすいゾーン」にあたります。

思春期のニキビは、皮脂が多い場所に出るのが特徴なので、
頬やこめかみにはあまり出ず、Tゾーンやあごに集中しやすくなるんですね。

ただし、マスクの摩擦やメイクの刺激などによって、
頬に大人ニキビができるケースもあるので、年代や生活習慣によって傾向は変わってきます。

💬まずは“出やすさ”を知ることがケアの第一歩

ニキビケアというと、「どう治すか」「どの薬を使うか」に目がいきがちですが、
実はそれ以前に大事なのが、“なぜそこに出るのか?”を知ること。

おでこ・鼻・あごに出るのは、ホルモンの影響で皮脂が多く出やすいから。
その皮脂が酸化したり、毛穴に詰まったりすることでニキビになる。

こうした背景を知っておくだけでも、

  • 洗い方
  • スキンケアの使い方
  • タオルや手の触れ方

が自然と変わっていきます。

💧Tゾーンは“皮脂の集中地帯”──おでこと鼻のニキビができやすいワケ

思春期ニキビといえば、真っ先に思い浮かぶのがおでこや鼻
ここは顔の中でもとくにニキビが出やすく、
「治ってもまたすぐ出る…」「Tゾーンだけテカる」など、悩みが集中しやすい場所です。

なぜこのTゾーンは、そんなにニキビができやすいのでしょうか?
それは、皮脂の分泌量と毛穴の構造の両方が“特別”だからです。

🔬Tゾーンの皮脂腺は、他の部位よりも圧倒的に多い

まず、Tゾーン(おでこ+鼻)は皮脂腺が密集しているエリアです。

皮脂腺とは、皮脂(天然の油分)を出す場所のこと。
思春期になるとホルモンの働きでこの皮脂腺が活発になり、とにかく皮脂の量が急増します。

とくに鼻の周辺は、顔の中で最も皮脂腺の数が多く、
放っておくとどんどん毛穴に皮脂がたまっていきます。

これが毛穴詰まり→角栓→ニキビという流れを作りやすくなる原因です。

💡皮脂が出やすいだけでなく、“酸化”もしやすい

皮脂は出ただけならまだ問題ありません。
問題はその皮脂が酸化してしまうこと

Tゾーンは、顔の中でも特に紫外線を受けやすく、
外気や汗、ホコリなどの影響も受けやすい場所。

この環境の中で皮脂が酸化すると、

  • ベタつきやにおいの原因になる
  • 黒ずみやざらつきとして肌表面に残る
  • 古い角質と混ざって“角栓”に変わっていく

というように、ニキビの“下地”がどんどん育ってしまうのです。

🧱毛穴の構造自体も詰まりやすくできている

Tゾーンにある毛穴は、実は「他の部位よりも毛穴が深くて大きい」傾向があります。

毛穴が大きいと、それだけ皮脂が出やすく、角栓も育ちやすくなります。
さらに毛穴の壁がゆるんでいると、詰まりやすさもアップ。

つまりTゾーンは、“皮脂が出やすく・とどまりやすく・詰まりやすい”という三拍子がそろったゾーンなんです。

🧴おでこは「前髪+汗+皮脂」のトリプルコンボ

思春期のおでこニキビには、前髪の影響も見逃せません。

  • 前髪が肌に触れることで摩擦が起きる
  • 髪についた整髪料や汚れが肌につく
  • 通気性が悪くなって汗がこもる

こうした要因が重なると、おでこは蒸れやすく、雑菌も増えやすい環境になります。

特に学校生活で長時間前髪が肌に触れている人ほど、
おでこのニキビがなかなか治らない…というケースも多いのです。

👃鼻は「毛穴の密集地帯」で詰まりやすさNo.1

鼻は皮脂腺も毛穴の数も多く、なおかつ立体的で洗い残しやすい部位。
そのため、

  • 皮脂がたまりやすい
  • 角栓が酸化しやすい
  • 毛穴が黒ずみやすい

という、ニキビと黒ずみの温床になりがちです。

洗顔やスキンケアのときにはついサッと済ませがちな場所ですが、
実はいちばん丁寧に“流しておく”ことが必要な場所でもあります。

🧭Tゾーンのニキビ予防に必要なのは“皮脂のコントロールと流れ”

おでこ・鼻のニキビを防ぐには、

  • 洗顔で余分な皮脂を残さない(こすりすぎはNG)
  • 前髪を清潔に保つ、肌にふれすぎないようにする
  • 日中に皮脂や汗をこまめに拭き取る(ティッシュや清潔なハンカチで)
  • 毛穴に詰まる前に“やさしく動かして流す”ケアを習慣化する

といった、“皮脂がたまらない環境”を整えることが効果的です。

🔁あご・口まわりは“ホルモンが揺れやすいゾーン”

Tゾーンほど皮脂が多いわけでもないのに、
なぜか「あごにばかりニキビができる…」という人、意外と多いのではないでしょうか?

実はこのあご・口まわりというのは、
顔の中でも特にホルモンの変化に影響を受けやすいゾーンです。

思春期ニキビは皮脂が原因と言われますが、
あごまわりのニキビに関しては、それだけでは説明しきれません。

この章では、なぜあごにニキビができやすいのか、
そしてどんなケアが効果的なのかをやさしく解説していきます。

💡ホルモンバランスの変化が肌に出やすい場所

思春期になると、体の中ではホルモンのバランスが大きく変わりはじめます。

  • 成長ホルモンの増加
  • 男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌
  • ストレスによるホルモンの乱れ

これらの影響で、皮脂腺の働きが活発になったり、肌のターンオーバーが乱れたりします。

そしてこのホルモンの変化が、顔の中でも特にあご・口まわりに出やすいとされているのです。

🔄あごニキビが“繰り返しやすい”のもホルモンのせい?

あごにできるニキビは、よく「治っても同じ場所にまたできる」と言われます。
その理由のひとつが、皮脂の質とターンオーバーの乱れです。

  • 皮脂が濃くベタつきやすい
  • 毛穴の出口が硬くなり、詰まりやすくなる
  • ホルモンの波に合わせて炎症を起こしやすくなる

こうした条件がそろうと、同じ毛穴が繰り返し詰まりやすくなり、
慢性的な“あごニキビループ”に陥ってしまうことも。

特に女性の場合、生理周期に合わせて肌のコンディションが変化することで、
一時的にあごだけ荒れる…といった現象も珍しくありません。

🧱皮脂がたまりやすいのに“動かさない場所”

あごや口まわりは、汗をかきにくく、表情の動きも少なめなエリア。
つまり、“皮脂が出ても動きがなく、毛穴にとどまりやすい場所”なんです。

さらに、

  • 食事中やマスクの中でムレやすい
  • 無意識に手を触れてしまいやすい
  • 洗顔時にすすぎ残しが起きやすい

といった“生活の中で詰まりやすくなる要素”も多いため、
詰まりやすく、炎症が起きやすく、治りにくいという三重苦になりがちです。

🧴思春期のあごニキビに必要なのは“ゆるめて流す”視点

あご・口まわりのニキビケアというと、「殺菌」「治療薬」「角質ケア」といった言葉が浮かぶかもしれません。

もちろんそれも大事ですが、
まず必要なのは「詰まらないように毛穴の中を動かしておく」こと。

  • 洗顔後、かるくマッサージするように肌をなでる
  • 詰まりやすい部分に温感ジェルを使ってやわらげる
  • 毛穴の中の流れを止めないよう、毎晩の“動かすケア”を取り入れる

これらはすべて、毛穴の“芯”ができないうちに環境を整えるケアです。

ホルモンに完全に逆らうことはできなくても、
“詰まらない構造”を育てることなら、今からでも始められます。

💬マスク生活であごニキビが増えた人にもおすすめ

最近では、思春期だけでなく大人でも「あごだけニキビが増えた」という声が増えています。

原因は、マスクによる蒸れと摩擦
皮脂の酸化と毛穴の詰まりが進みやすく、炎症が起きやすくなっているのです。

思春期のケアも、大人のケアも、共通して言えるのは:

「詰まる前に、動かしておくことが一番の予防になる」

というシンプルな原則です。

🛁それぞれの場所に合ったケアで、繰り返すニキビを防ごう

思春期ニキビは、「顔全体にできるように感じる」ことも多いですが、
実際には出やすい場所は決まっているというのがポイントでした。

  • おでこや鼻(Tゾーン)には皮脂が多いから出やすい
  • あごや口まわり(Uゾーン)はホルモンの影響が出やすい

このように、ニキビができる理由は場所によってちがうため、
「顔全部を同じようにケアする」よりも、“場所に合ったケア”をするほうが効果的なんです。

💧Tゾーンには“皮脂を動かす”ケアを

Tゾーン(おでこ・鼻)は皮脂が多く、酸化しやすく、毛穴も詰まりやすいエリア。
ここでは「落とすケア」も大事ですが、それだけでは不十分です。

おすすめは、“動かす+整える”ケア。

  • 朝晩の洗顔で、皮脂と汚れをしっかりオフ(こすらず優しく)
  • 洗顔後に毛穴を温め、皮脂をゆるめる
  • 毛穴の中の流れを作るようなマッサージ習慣を取り入れる

とくに鼻のまわりや眉間など、「洗いにくくて詰まりやすい場所」は、
専用のブラシや温感ジェルなどを使って、毛穴を“ゆるめて流す”ケアが有効です。

🔁Uゾーン(あご・口まわり)は“整える・守る”ケアを

あご・口まわりはホルモンの影響で皮脂が増えたり減ったり、コンディションが不安定になりやすいゾーン。
だからこそ「詰まりにくい肌をつくっておく」ことが大事です。

  • ストレスや睡眠不足を減らす(ホルモンバランスが安定しやすくなる)
  • 毛穴に詰まりやすい日焼け止めやファンデーションは避ける
  • マスクや前髪のこすれ対策をする
  • 毛穴の中に皮脂がとどまらないように動かすケアを週に数回でも続ける

皮脂が詰まってから対処するのではなく、
詰まらない毛穴の“構造”を育てておくイメージで、ゆるやかに続けていくのがコツです。

📍パーツ別にケアを変えると、ニキビの再発が減る

ニキビは「できたから治す」もの──そう思われがちですが、
いちばん大切なのは「できない状態をキープする」こと。

そのためには、顔の部位ごとの特徴を知って、

  • Tゾーンには「皮脂を動かす」
  • Uゾーンには「詰まらせない・ゆるめる」

というふうに、ゾーン別にアプローチを変えることが重要です。

この考え方に切り替えるだけで、
「繰り返すニキビ」「いつも同じ場所にできるニキビ」のサイクルを断ち切ることができます。

🧴Chocobraが提案する“詰まらせない習慣設計”

Chocobraの毛穴マッサージケアは、まさにこの「ゾーン別の構造」に対応するように設計されています。

  • 高粘度の温感ジェルで毛穴をゆるめて
  • シリコンブラシで“こすらず”皮脂を動かし
  • ビタミンC誘導体美容液で酸化を防ぐ

これらを毎晩の習慣にするだけで、毛穴の中の“滞り”が減り、
皮脂の出口がふさがる前に流れる環境をつくることができます。

「詰まる前に動かす」
「場所によってケアを変える」
そんな新しい視点が、ニキビ予防の近道になります。

📘まとめ|“出やすい場所”には“理由”がある

思春期ニキビが、おでこ・鼻・あごに集中しやすいのは、偶然でも気のせいでもありません。
そこにはちゃんと「皮脂の量」や「ホルモンの影響」など、構造的な理由があります。

  • Tゾーン(おでこ・鼻)は皮脂の出る量が多く、詰まりやすい場所
  • Uゾーン(あご・口まわり)はホルモンに反応しやすく、ゆらぎやすい場所

そして、毛穴の中で皮脂がとどまり、角質と混ざって酸化することで、
「詰まり」→「炎症」→「ニキビ」へと進行していきます。

つまりニキビは、“構造と流れが止まることで起こるトラブル”
逆に言えば、毛穴の中を詰まらせないように整えておけば、防げる可能性がぐっと高まるのです。

どこに出ているのか、なぜそこに出るのか──
まずはそれを知ることが、正しいケアへの第一歩です。

🧪ちふゆのひとことメモ

思春期のころ、私はおでこニキビに悩みっぱなしでした。
前髪を下ろして隠そうとすれば悪化するし、
洗ってもまた出てくるし、どうしたらいいかわからなかったんです。

でも、「おでこには皮脂が多い」「前髪でむれる」「流れが止まってる」
──そう考えたら、ケアの仕方が自然と変わりました。

詰まりやすい場所には、動かす習慣を。
ホルモンがゆらぎやすいゾーンは、ゆっくり整える。

そんなふうに、“出やすい場所に合ったケア”をしていくことが、
肌と仲良くなるいちばんの近道だと思っています。

🛁Chocobraの毛穴マッサージケアは、“皮脂の滞留”を防ぐ毎日の習慣です

Chocobraが提案するのは、ニキビができてから治すケアではありません。
皮脂が酸化して角栓になる前に、毛穴の中の“流れ”を整えておくケアです。

  • 高粘度温感ジェルで毛穴をやさしくゆるめ
  • シリコンブラシで皮脂や汚れを“こすらず動かす”
  • ビタミンC誘導体美容液で、皮脂の酸化と詰まりを防ぐ

この3ステップを毎晩3分、バスタイムの中で続けていくことで、
毛穴の中に“詰まりにくい構造”を育てることができます。

思春期ニキビに悩むあなたへ──
「詰まってから」ではなく、「詰まらないように」の視点で、今日から始めてみませんか?

➡️ Chocobraについて詳しくはこちら(Amazon商品ページ)

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。