【ニキビ予防に効くスキンケア】洗顔してもテカる人へ──“落としすぎ”が原因のことも

「しっかり洗顔してるのに、すぐにテカってしまう」
「朝きれいに洗ったはずなのに、昼には皮脂でベタベタに…」
そんなふうに悩んでいませんか?

皮脂が多いからといって洗浄力の強い洗顔料を使ったり、
洗顔の回数を増やしたりしても、むしろテカリが悪化することがあります。
そしてその状態が続けば、毛穴が詰まりやすくなり、
ニキビができる“構造”までつくられてしまうことも。

実はそのテカリ、「皮脂の出しすぎ」ではなく「落としすぎ」による
“肌の守ろうとする反応”かもしれません。

この記事では、洗ってもテカる理由と、その背景にある皮脂と毛穴の構造的な関係を解説しながら、
ニキビ予防につながる正しいスキンケアの考え方をお届けします。

🧴洗ってるのにテカるのはなぜ?──その皮脂、実は“守る反応”かも

「朝しっかり洗顔して、脂っぽさも取ったはずなのに、昼にはもうテカテカ…」
「皮脂を抑えたいから洗顔を1日3回に増やしてみたのに、余計に悪化した」
そんな経験はありませんか?

実はそれ、“皮脂が出すぎている”のではなく、
肌が「足りない」と感じて“皮脂を出そうとしている」状態かもしれません。

この章では、なぜ洗っても皮脂が出るのかという構造的な原因を解き明かしながら、
“テカリ=過剰分泌”というイメージが思い込みである可能性について整理していきます。

🧠皮脂は肌を「守るため」に出ている

皮脂は悪者ではありません。
私たちの肌は、外部の刺激から身を守るために皮脂を出しています。

皮脂の主な役割は以下の通り:

  • 肌表面の水分の蒸発を防ぐ(=保湿)
  • 外気や摩擦、紫外線などから角層を守る
  • 常在菌のバランスを保ち、肌のpHを安定させる

このように皮脂は「守るためのバリア」として働いています。
ところがこのバリアが洗顔などで必要以上に取り除かれてしまうと、
肌は“危険信号”を出して、急いで皮脂を補おうとします。

つまり、皮脂が多く出ているように見えるとき──
それは肌が“足りていない”と感じて、がんばって出している「防衛反応」なのです。

💧“皮脂が出る=過剰”という思い込みの落とし穴

テカリがある=皮脂が出すぎている
という認識は、あくまで「表面的な状態の話」であって、
皮脂が出ている理由を構造的に捉えていないことが多いのです。

皮脂が多く出る原因として考えられるのは──

  • 洗顔やクレンジングで必要な油分まで取りすぎている
  • アルコール成分入りのスキンケアでバリアを傷つけている
  • 保湿不足により、肌が乾燥→皮脂で補おうとしている

このように、肌は“乾いているから”皮脂を出している場合が多いにもかかわらず、
さらに洗顔や皮脂カットで対応してしまうと、悪循環は止まりません。

🔁皮脂を落とすほど、出やすくなる構造

洗顔後に皮脂が出やすくなるのは、以下のような流れがあるからです:

  1. 洗顔や拭き取りで皮脂がごっそり取られる
  2. 皮膚は「守るバリアが足りない」と判断
  3. 脳が指令を出し、皮脂腺がフル稼働
  4. 洗顔前よりも皮脂量が増え、テカリ・ざらつきが目立つ
  5. 出た皮脂が毛穴に残り、酸化・詰まりの原因に

つまり、「テカリ=落とす対象」と思い込んでケアすると、
肌は余計に皮脂を出すようになってしまうのです。

📌“皮脂を抑える”より、“皮脂を出させすぎない構造”へ

テカリやベタつきを抑えたいときに必要なのは、
皮脂そのものを否定することではなく、皮脂が“暴走しない環境”をつくること。

  • 洗顔で必要以上に皮脂を落とさない
  • 肌のバリアを壊さずに、潤いを保つ
  • 出口が動けるようなやわらかい毛穴構造をキープする

こうした状態を整えることで、肌は過剰に皮脂を出す必要がなくなります。
結果として、“自然な皮脂量”に戻っていくのです。

🧴“テカリ=皮脂の敵”という発想を変えると、ケアが変わる

テカリに悩んでいると、「皮脂をとにかく減らしたい」という気持ちになりがちです。
でもそのアプローチが逆効果だったとしたら──?
まずはそこに気づくことが、肌との向き合い方を変える第一歩です。

皮脂は、肌の異常を教えてくれる“サイン”でもあります。
そのサインに気づいてあげることこそが、ニキビ予防の本質です。

💧インナードライ肌とは?表面テカテカ×中はカサカサの構造的矛盾

「洗っても洗ってもテカリが止まらない」
「保湿してるのにニキビが減らない」
──そんな肌の悩みを抱えている人の中には、“インナードライ肌”という状態に陥っているケースが少なくありません。

見た目は皮脂でベタついているのに、肌の内部では水分が不足してカサカサしている。
つまり“テカってるのに乾いている”という矛盾した状態こそが、インナードライ肌の正体です。

この章では、なぜこのような肌状態が生まれるのかを構造的に解説しながら、
毛穴との関係性や、改善のために見直すべきポイントを整理していきます。

🧠インナードライ肌は“肌の防衛反応”の結果

本来、健康な肌は「水分」と「油分」がバランスよく保たれています。
ところが、過度な洗顔や脱脂ケア、保湿不足が続くと──

  • 水分は不足したまま
  • 油分(皮脂)だけが過剰に分泌される

というアンバランスな状態に。

これは肌が「乾いているから守らなきゃ」と判断し、
水分の代わりに皮脂を出してバリアをつくろうとするからです。

つまり、テカリは「うるおいすぎ」ではなく、“水分不足の代償”として現れているということなのです。

💧“見た目で判断”するケアがインナードライを悪化させる

多くの人が犯しやすいのが、
「テカっているから保湿はいらない」
「皮脂が多いから油分を全部カットすべき」
という、“見た目だけを基準にしたスキンケア”。

この思い込みが、インナードライをさらに悪化させてしまいます。

  • 洗顔で皮脂を落とす
  • でも水分補給は不十分 or 化粧水のみ
  • バリアが弱まる
  • 肌が「守らなきゃ」と皮脂をどんどん出す
  • テカる → また洗う → また乾く…

このループにハマると、どれだけ丁寧にケアしても改善しない“動けない毛穴構造”ができてしまうのです。

🧱“出口だけテカっている”=動かない毛穴のサイン

インナードライ肌では、毛穴にも明確な構造変化が起きています。

状態構造的変化
表面はテカる出口が開きっぱなしで皮脂が過剰に出ている
中は乾燥している水分が不足して角層が硬くなり、柔軟性がない
毛穴の中で詰まりが育ちやすい出口の開閉ができず、流れが滞る

この状態を放置すると、
皮脂が詰まりやすく、角栓が固まり、
さらに酸化しやすい“黒ずみ毛穴”へと進行してしまいます。

つまり、“テカってるのに詰まる”のは構造が壊れているサインでもあるのです。

🧴“水分を与えて、皮脂の出口を守る”が正解

インナードライ肌を改善するために必要なのは、
ただ油分を減らすことではありません。

  • 洗顔で落としすぎない
  • 水分補給(化粧水)をたっぷり行う
  • 必要な油分でフタをして、蒸発を防ぐ
  • 毛穴の動きが止まらないように、やさしく整える

このように、「水分を与えてから出口を守る」という順番がとても重要になります。

乾燥して硬くなった毛穴の出口は、皮脂が出たくても出られない。
そんな“動かない毛穴”では、いくら保湿してもニキビの根本は改善しないのです。

📌“肌の奥に乾き、表面に皮脂”という分離を防ぐ

インナードライを改善するためには、肌の“上下のバランス”を整えるという視点が欠かせません。

  • 中はうるおっていて、表面は守られている
  • 毛穴の動きがスムーズで、皮脂が詰まらない
  • 見た目も感触も落ち着いている

このような状態を育てるには、「皮脂を抑える」より
“乾かさない構造を整える”ことが重要です。

🔁洗顔・スキンケアで皮脂のリバウンドを招くNG習慣

「洗ったはずなのに、数時間後にはまたテカってくる」
「皮脂を抑える化粧品を使ってるのに、肌がどんどん脂っぽくなる」
──そんな悩みの背景には、スキンケアの中に“リバウンドを引き起こす習慣”が潜んでいることがあります。

この章では、皮脂が過剰になる根本原因として見直したい洗顔・スキンケアのNG習慣と、
その対策となる“毛穴構造を守る”考え方を解説します。

🧼NG①:洗顔のやりすぎ(1日3回以上)

「テカリが気になるから、昼にも洗顔してる」
「外出後や運動後、つい何度も洗いたくなる」──
このように洗顔の回数が多すぎると、肌のバリアが崩れやすくなります。

皮脂と一緒に、角層のうるおいやセラミドまで取り除かれてしまうと…

  • 肌の水分が蒸発しやすくなる
  • 「乾燥=守らなきゃ」と皮脂が過剰に分泌される
  • 結果として“落とせば落とすほどテカる”という悪循環に

1日2回(朝・夜)を基本とし、日中はティッシュオフやミストでのケアにとどめるのが理想的です。

🧴NG②:アルコール入りのさっぱり系化粧水を多用

「皮脂を抑える」と謳うスキンケア商品の多くに含まれているのが、
エタノールなどの揮発性の高い成分

たしかに、つけた直後はスッと爽快でテカリも落ち着いたように感じますが…

  • 肌表面の水分が急激に蒸発
  • 一時的に引き締まるが、バリアが弱まる
  • 皮脂腺が活性化し、すぐに脂浮きしやすくなる

このように、「気持ちよさ」はあるものの、構造的には乾燥とリバウンドを招きやすい設計なのです。

保湿成分が豊富で低刺激な化粧水に切り替えることで、
毛穴の出口が硬くなるのを防ぎ、皮脂の過剰分泌も落ち着いていきます。

💡NG③:「オイル=敵」と思って、保湿を極端に避ける

「テカリたくないから、乳液やクリームは使わない」
「油分が肌に残るのがイヤで、保湿は化粧水だけ」──
このような“極端な油分カット”もまた、皮脂を暴走させる原因になります。

肌は水分と油分のバランスが崩れると、自力で補おうと皮脂を増やします。

  • 水分だけ補って油分を与えない
  • 保湿膜がつくられず、水分が蒸発しやすくなる
  • 肌が「乾燥している」と判断し、皮脂腺を刺激
  • 結果として「うるおしてるのにテカる」状態に

大切なのは、軽めでもいいから“油分を一定量与える”こと。
乳液やジェルタイプの保湿剤でも十分、バランスを保てます。

📌NG④:洗顔後に放置してしまう

洗顔後にうっかり10〜15分ほど何もつけずに放置──
これもまた、肌の乾燥と皮脂リバウンドを引き起こす落とし穴です。

洗顔直後の肌は、角層が柔らかく水分が逃げやすい状態。
ここで何もつけずにいると…

  • 肌が急速に乾き、バリア機能が低下
  • 出口の角層が硬くなり、皮脂が滞留しやすくなる
  • 肌が防御モードに入り、皮脂分泌が活発に

つまり、「洗顔直後=毛穴構造がもっとも不安定な時間」でもあるのです。

できれば5分以内に化粧水をつけ、10分以内に油分系の保湿を行うことで、
毛穴の動きを守りながら、皮脂を“出させすぎない状態”がキープできます。

🧠リバウンドを防ぐには、“皮脂の出口を止めない設計”が必要

皮脂の量そのものを抑えるのではなく、
「肌が過剰に出そうとしない構造」をつくること。

そのためには…

  • 洗いすぎない(落としすぎない)
  • 乾かさない(水分保持を最優先)
  • 塗りすぎない(動ける構造をキープ)

という“引き算と流れ”のケア設計が必要です。

🛁毛穴の“出口構造”を守る、ニキビ予防のスキンケア設計とは?

「テカリは抑えたい。でもニキビも防ぎたい」
「さっぱりさせたいけど、乾燥したくない」
──そんなジレンマを感じたことはありませんか?

皮脂を取りすぎれば乾燥し、皮脂を残しすぎれば詰まる──
まさに綱渡りのようなケアの中で、見落とされがちなのが、
“毛穴の出口構造をどう保つか”という視点です。

この章では、皮脂と毛穴のバランスを保ちながら、
詰まりもテカリも防げるスキンケア設計の考え方をお伝えします。

🧠「皮脂を出す構造」そのものを壊さないことが最優先

毛穴はただの“穴”ではなく、皮脂を分泌して押し出す“流れのある構造”です。

この構造には以下のような役割があります:

  • 皮脂を毛穴の奥から表面へスムーズに運ぶ
  • 古い角質や老廃物を皮脂に巻き込んで外に排出
  • 開閉によって皮脂の量を調整し、肌のうるおいを守る

ところが、過剰な洗顔・脱脂・摩擦などによってこの「流れ」が壊れると、
皮脂は“出られない状態”に陥り、毛穴の中に滞留。
その結果、角栓化→酸化→炎症→ニキビという流れが始まってしまうのです。

💧“毛穴の出口”に注目したスキンケアとは?

皮脂トラブルを防ぐために重要なのは、「出す構造」を妨げないように整えること。
以下の3点を意識するだけで、肌の流れは大きく変わります。

① 皮脂を取りすぎない洗顔

  • アミノ酸系など穏やかな洗浄成分を選ぶ
  • 1日2回まで。洗顔後はすぐに保湿
  • 洗いすぎて出口を硬くしないことが重要

② 保湿は“柔らかくとどめる”発想で

  • 化粧水で水分をたっぷり与える
  • 油分は必要最低限で“フタ”をする
  • 重ねすぎないことで、出口の開閉を妨げない

③ 出口を“動かす”習慣を取り入れる

  • 指や専用ツールでやさしく動かす(こすらない)
  • 毛穴の周囲に柔軟性を持たせて、皮脂の自然な排出を促す
  • 固まりかけた皮脂を“流せる構造”に戻していく

🧱毛穴が“出せる構造”になれば、皮脂は暴れなくなる

毛穴の出口がスムーズに動けば、皮脂は詰まりにくくなり、
自然とテカリも落ち着いていきます。

【構造が整うと起こる変化】

BeforeAfter
洗ってもすぐテカる皮脂の量が安定し、テカリにくくなる
毛穴が詰まりやすい皮脂が流れ、角栓が育ちにくくなる
スキンケアが効かない有効成分が毛穴内に届きやすくなる

つまり、「皮脂の量を抑える」より、「皮脂の通り道を守る」方が、
構造的にも肌負担が少なく、トラブルの根本解決につながるのです。

📌ケアの発想を“コントロール”から“サポート”へ

皮脂や毛穴を“コントロールしよう”とするほど、肌との関係はギクシャクしがちです。
けれど、「どうすれば毛穴が自然に動けるか?」という“サポート型のケア”に切り替えることで、
肌は驚くほど素直に変わっていきます。

  • 洗いすぎない
  • ふさがない
  • 動かす
  • 流す
  • 酸化させない

こうした“整える5原則”が、皮脂にもニキビにも強い肌構造をつくります。

📘まとめ|「皮脂を取る」より、「皮脂が滞らない構造」をつくろう

皮脂を落としても、また出てくる。
しっかり洗っているのに、ニキビが繰り返される。
──その背景には、皮脂の量ではなく“毛穴の流れ”が止まっている構造的な問題が潜んでいます。

肌は本来、皮脂を外に出すリズムを持っています。
でもその出口が閉じたり、動けなくなったりすると、
皮脂はとどまり、酸化し、詰まりへと変化していきます。

だからこそ重要なのは、「皮脂を減らす」ことではなく「毛穴の出口を整える」こと。

  • 洗顔で落としすぎない
  • スキンケアでふさがない
  • 動きやすい構造を保つ

この3つを意識するだけで、肌は自然と“流れる力”を取り戻します。
ニキビもテカリも、“構造のケア”から見直していきましょう。

🧪ちふゆのひとことメモ

昔は「皮脂は敵」と思って、なんとか抑えようとしていました。
でも実は、皮脂が出るのは“肌が足りてないサイン”だったんですよね。

足りないから、出して守ろうとしてた。
でも、その出口が詰まって動けなければ、皮脂は逆に肌を傷つける存在になる。

だから私は、「皮脂を責めるんじゃなくて、通れる道をつくってあげる」ことを心がけています。
それだけで、肌って素直に変わっていくんだなって感じています。

🛁Chocobraの毛穴マッサージケアは、“皮脂が出ても詰まらない毛穴”を育てます

Chocobraは、皮脂を「取る」「抑える」発想ではなく、
“流れのある毛穴構造”を育てる設計にこだわっています。

  • 温感ジェルが毛穴まわりをやわらげて、皮脂の通り道を整え
  • 毛穴専用のシリコンブラシが、こすらずやさしく動かす習慣をつくり
  • ビタミンC誘導体美容液が、皮脂の酸化を抑えて再詰まりを防ぐ

これにより、皮脂が出ても詰まらず、
“戻らない毛穴”を日々の中で育てることができます。

「また出てきた…」と思ったその皮脂、
責めるより、動ける道をつくってあげませんか?

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。