年代で毛穴タイプは変わる?──10代は皮脂、40代はたるみ

「年代で毛穴タイプは変わる?──10代は皮脂、40代はたるみ」を説明するイラスト。左側には10代の皮脂詰まり毛穴の断面図、右側には40代のたるみ毛穴の断面図が並んで描かれている。10代は皮脂分泌が多く詰まりやすい一方、40代は肌の支えが弱まり、毛穴が縦に伸びて見える“たるみ毛穴”になりやすいことを視覚的に比較した図。
この記事を書いた人|佐藤ちふゆ(Chocobra開発チーム)
毛穴ケア開発スペシャリスト
肌の“なぜ?”を構造から読み解く研究者。
毛穴・黒ずみから成分・ニキビ・エイジングまで、幅広い悩みを科学的にやさしく解説します。
毎日のケアが迷わず続けられるよう、“仕組みの見える美容”をお届けします。

💭「10代のころは皮脂でテカっていたのに、今は毛穴が縦に伸びて見える…」
💭「年代で毛穴悩みってこんなに違うものなの?」

──そんな疑問、ありませんか?

実は、毛穴の“見え方”は年代によって大きく変わります。
10代はホルモンの影響で皮脂が多く、詰まりや黒ずみが目立ちやすい一方で、
30〜40代になると、肌のハリが少しずつ落ちてきて、
毛穴が“縦に流れて見える”たるみ毛穴が気になりやすくなります。

毛穴はそのものが変形しているわけではありません。
年代ごとに 水分量・皮脂バランス・ハリの変化 が違うことで、
同じ毛穴でも“影の出方”が変わり、見え方に差が出ているだけです。

つまり、年代が変われば毛穴ケアの正解も変わります。

この記事では、

  • なぜ年代で毛穴のタイプが変わるのか
  • 年代別の毛穴の特徴(10代〜40代)
  • 洗っても変わらない理由の年代差
  • 年代別に必要な“夜のケア”のポイント

を分かりやすく解説します。

年齢に合ったケアに切り替えるだけで、毛穴の印象は驚くほど変わります。

🌀 年代によって毛穴の“見え方”が変わるのはなぜ?

🌡 皮脂の量が年代で大きく変わるから

毛穴の見え方は 皮脂の量に強く影響されます
10代はホルモンの影響で皮脂が一気に増え、
鼻まわりがテカりやすく、詰まりや黒ずみが起きやすい状態になります。

20代は皮脂量が徐々に安定しながらも、環境ストレスやメイクで
“皮脂が偏って残りやすい”ため、影の出方次第で毛穴が悪目立ちします。

30代以降は皮脂量がゆるやかに減っていき、
乾燥によって縁がしぼみやすくなるため、
“毛穴が深く見える日”が増えていきます。

年代によって皮脂のリズムが違うため、
同じ毛穴でも全く違う悩みとして現れるのです。

💧 水分バランスが崩れやすい年代ほど“影”が落ちる

毛穴が大きく見える理由の一つが 乾燥による影の濃さ
乾燥すると毛穴の縁がしぼんで、影が深く落ちやすくなります。

  • 10代:水分はあるが、皮脂が多く影が黒く見えやすい
  • 20代:乾燥と皮脂のムラが混在し、影の濃さに波が出る
  • 30代:乾燥が中心となり、影が深く落ちやすい
  • 40代:ハリ不足も加わり、縁が下方向に引かれ影が長くなる

年代によって「影が入りやすいポイント」が変わるため、
毛穴の見え方に年齢差が生まれます。

🧱 ハリの低下が“毛穴が縦に見える”原因になる

30代後半〜40代で一気に増えるのが たるみ毛穴
毛穴そのものが縦に伸びているわけではなく、
肌のハリが少しずつ弱くなって、縁が下方向に引かれやすくなるだけです。

すると、

  • 毛穴と毛穴が並んで見える
  • 縦に流れて見える
  • 一本の線のように見える

といった“年齢特有の毛穴の見え方”が生まれます。

ハリの存在は、毛穴の見え方にとって実はとても重要です。

🔄 年代ごとに“見え方の条件”が違うから

毛穴が年代で変わるように感じる本当の理由は、
毛穴自体が変形するからではありません。

年代によって、

  • 皮脂の量
  • 水分バランス
  • ハリの強さ
  • 影の落ちやすさ
  • 乾燥のしやすさ

これらがまったく違うため、
毛穴が全然違うタイプに“見える” のです。

つまり毛穴は年代で変わるというより、
“肌の条件が変わるから見え方が変わる”というほうが正確です。

💡 結論:毛穴は変わっていない。変わって見える条件が違うだけ

ここが最重要ポイントです。

10代と40代で毛穴が違って見えるのは、

  • 皮脂の出方
  • 水分量
  • ハリの落ち方
  • 影の入り方
  • 乾燥のスピード

といった 肌の条件が年代で大きく変化するため

毛穴そのものが劇的に変わっているわけではなく、
“見え方が変わりやすい条件”が年代で異なるだけなのです。

🧪 10代・20代・30代・40代の“毛穴タイプ”の違い

🧴 10代:皮脂量がピーク。詰まり・黒ずみが最も起きやすい

10代はホルモンバランスの影響で皮脂腺が活発になり、
鼻・額・小鼻横の皮脂量が一気に増えます。

そのため、

  • 白い角栓ができやすい
  • 黒ずみが起きやすい
  • テカりと影で毛穴が大きく見える

など、“皮脂が主役”の毛穴悩みが多くなります。

毛穴そのものが悪化しているわけではなく、
皮脂が変化しやすい環境が揃っていることで、悩みとして表れやすい年代です。

💄 20代:皮脂は落ち着くが“乾燥とのミックス”で影が出る

20代前半は皮脂量がやや安定しますが、
メイク・摩擦・生活環境の変化による乾燥が加わり、
“皮脂+乾燥”のミックス型の毛穴悩みが増えてきます。

具体的には、

  • 毛穴が部分的に黒く見える
  • 皮脂の偏りで影が濃く見える
  • 小鼻横〜頬にかけて毛穴が悪目立ちしやすい

という状態になりやすく、
影の入り方しだいで毛穴が大きく見える年代です。

💼 30代:乾燥が進み“縁がしぼむ”ことで毛穴が深く見える

30代からは水分量がゆるやかに減り、
肌のハリも少しずつ弱ってきます。

そのため、

  • 毛穴の縁がしぼみやすい
  • 光を跳ね返せず影が濃くなる
  • 毛穴が深く見える

といった“乾燥と影”が主な原因の毛穴悩みが増えます。

毛穴自体は大きくなっていなくても、
乾燥で影が濃く落ちるだけで、毛穴が深く見えることが多い年代です。

🧓 40代:ハリ不足で“縦に流れて見える”たるみ毛穴が出やすい

40代になると、肌の支えが少しずつ弱くなり、
毛穴まわりが下方向に引かれやすくなります。

この変化が、

  • 毛穴同士が縦に並んで見える
  • 毛穴が線のようにつながって見える
  • たるみ毛穴として感じやすい

という“年代特有の毛穴の見え方”を生みます。

これは毛穴が伸びたわけではなく、
肌のハリが落ちた結果、影が縦方向に入りやすくなっただけです。

💡 年代別の毛穴は“中身”より“条件”が違うだけ

ここが最も大切です。

  • 10代:皮脂の多さ
  • 20代:皮脂+乾燥のミックス
  • 30代:乾燥と影
  • 40代:ハリ不足による影の流れ

というように、年代ごとに悩みが違って見えるのは
毛穴自体の変化ではなく、年代ごとの肌の条件が違うだけ

だからこそ、年代に合ったケアに切り替えることで
毛穴の印象は大きく改善できます。

🧼 洗っても改善しにくい理由は年代ごとに違う

🧴 10代:皮脂が多く“洗ってもすぐ戻る”

10代は皮脂腺が非常に活発で、
洗顔後でも 数時間で新しい皮脂が出やすい 状態です。

そのため、

  • 洗っても数時間後にはテカる
  • 皮脂がすぐ空気に触れて影が出る
  • 小鼻が黒ずんだように見えやすい

という“戻りやすさ”が強く出ます。

これは汚れではなく、
皮脂が自然に戻るリズムが速いだけ

洗う回数を増やすほど乾燥→皮脂増加が起き、
かえって悪化して見えることもあります。

💄 20代:皮脂と乾燥が交互に起こり“影が不安定”

20代は皮脂は落ち着き始めるものの、
メイク・摩擦・生活環境で 乾燥しやすい部分が増える年代です。

洗顔後に起きやすいのは、

  • 乾燥して縁がしぼむ
  • 皮脂が部分的に残る
  • 光が乱反射して影が濃く見える

という“影の揺らぎ”。

洗っても改善しないのは、
皮脂と乾燥の混在が影を強めているだけです。

リズムが乱れやすい20代は、
「落とすケアだけ」だと必ず行き詰まります。

💼 30代:乾燥が中心で“影が深く残る”

30代になると皮脂量より 水分量の減少 が目立ってきます。

乾燥すると、

  • 毛穴の縁がしぼむ
  • 光を跳ね返せず、影が深く落ちる
  • 毛穴が“深く開いた”ように見える

という状態が続きます。

洗顔で表面をリセットしても、
乾燥による影はそのまま残ってしまうため、
「毛穴が改善していない」と感じやすくなるのです。

🧓 40代:“たるみ+乾燥”で縦長に見えやすい

40代では ハリ不足と乾燥 が同時に進みやすくなります。

そのため、

  • 毛穴が下方向に引かれて見える
  • 影が縦に流れて見える
  • ひとつひとつの毛穴が線のようにつながる

という“たるみ毛穴特有の見え方”が出ます。

洗顔ではこの縁のしぼみやハリ不足に触れられないため、
毛穴が改善せず「戻りが早い」と感じてしまうのです。

💡 結論:年代ごとの“見え方の条件”が洗顔では変わらない

洗っても改善しにくい理由は年代によって異なりますが、
共通しているのは 洗顔では“見え方の中心”が変えられない ということ。

  • 10代:皮脂がすぐ戻る
  • 20代:皮脂と乾燥のミックス
  • 30代:乾燥で影が強く残る
  • 40代:ハリ不足で影が縦方向に落ちやすい

どの年代でも、毛穴が改善しないのは
見え方を悪化させる条件がそのまま残っているから です。

だからこそ、
年代別に“夜のケア”を変えることが改善の近道になります。

🌙 年代別に必要な“夜の毛穴ケア”

🧴【10代】皮脂を落としすぎない“やさしい夜ケア”

10代の毛穴は、皮脂が主役です。
ですが「皮脂=悪いもの」と思って落としすぎると逆効果になります。

夜に意識すべきポイントは、

  • 泡をそっと押し当てるだけの洗顔
  • スクラブや強い洗顔は避ける
  • 保湿を少しだけでも入れて“乾燥による皮脂増加”を防ぐ

皮脂をコントロールするには、
落とすより“落としすぎない”ほうが毛穴の影が薄くなるのが10代の特徴です。

💄【20代】“皮脂と乾燥のミックス”を整える夜ケア

20代は皮脂と乾燥の両方が起きやすい年代。
特にメイクやクレンジングの摩擦が影の濃さを強める傾向があります。

必要なのは、

  • お風呂で肌を温めて、皮脂の偏りをならす
  • クレンジングはこすらず短時間で終える
  • お風呂上がりに早めの保湿で“影が落ちにくい縁”をつくる

20代は“皮脂の光+乾燥の影”が同時に起きやすいので、
夜のケアで両方を整えることで毛穴の見え方が安定します。

💼【30代】乾燥と影を弱くする“うるおい重視ケア”

30代はとにかく乾燥による影が目立ちやすく、
毛穴が深く見える日が増える年代です。

夜のケアでは、

  • 湯船や蒸気で肌をしっかりほぐす
  • お風呂上がりすぐに水分補給
  • クリームや乳液で水分を逃がさない
  • 頬の乾きやすい場所を重点的にケア

影を薄くするには
“縁がしぼまない肌”を夜につくること が最優先です。

🧓【40代】ハリ不足と影の流れを整える“じっくりケア”

40代は、乾燥にハリ不足が加わり、
毛穴が縦に並んで見えやすくなります。

夜はとくに、

  • お風呂で血流とめぐりを高める
  • 摩擦を避けるやさしい洗顔
  • うるおいと油分の両方を補う
  • 頬を下に引っ張らないスキンケアの触れ方を意識

特に“下方向に引っ張らない”動きは、
影が縦に落ちるのを防ぐのに効果的です。

40代は毛穴そのものではなく
周りのハリを守るケア が印象を大きく左右します。

💡 結論:年代ごとに“必要な夜ケア”はまったく違う

毛穴ケアの正解は年代によって変わります。

  • 10代:皮脂を落としすぎない
  • 20代:皮脂と乾燥のミックス対策
  • 30代:乾燥中心のうるおいケア
  • 40代:ハリを守るケア

共通しているのは、
夜のケアで影を出にくくすることが、年代を問わず一番効果的 ということ。

毛穴は“見え方”が変わりやすいパーツだからこそ、
年代に合わせて夜のケアを組み替えることで
印象は驚くほど整います。

📘 まとめ|毛穴は年齢とともに変わる。“見え方”を整えるのが近道

毛穴は年齢によってまったく違う悩みとして現れますが、
毛穴そのものが大きく変化しているわけではありません。
年代ごとに 皮脂量・水分量・ハリ・影の入り方 が変わるため、
“違うタイプの毛穴”として見えるだけです。

今回のポイントをまとめると、

  • 10代は皮脂が多く、黒ずみ・詰まりが起きやすい
  • 20代は皮脂+乾燥が同時に起き、影の濃さが不安定
  • 30代は乾燥中心で毛穴が深く見えやすい
  • 40代はハリ不足で縦に流れて見えやすい
  • 洗うだけでは年代ごとの“見え方の条件”は変えられない
  • 夜のケアで水分・皮脂・ハリを整えることが最短ルート

毛穴は“変わる”より“変わって見える”パーツ。
だからこそ、年代に合わせてケアを変えれば印象は確実に整います。

🧪ちふゆのひとことメモ

私自身、10代のころは皮脂で悩み、
20代は乾燥とメイク崩れ、
30代は影、
40代はたるみ毛穴…と、年代で悩みが変わるのを実感してきました。

でも共通しているのは、
毛穴より“周りの状態”が変わっていただけだったということ。

夜のケアで水分・皮脂・ハリを整えてあげると、
どの年代でも毛穴の見え方は驚くほど落ち着きます。

🛁Chocobraの毛穴マッサージケアは、年代別の悩みに寄り添う“夜の習慣”です

夜のバスタイムに専用シリコンブラシでやさしい圧をかけると、
皮脂が動きやすくなり影が落ちにくい状態へ。
その後のビタミンC誘導体美容液で乾燥と酸化を防ぐことで、
10代の皮脂悩みから40代の影・たるみ悩みまで、
“見え方の揺らぎ”を安定させるサポートができます。

👉 Chocobraについて詳しくはこちら(Amazon商品ページ)

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この記事を書いた人

元・大手化粧品メーカーの研究員。美容成分の研究にも携わり、成分知識に精通。
自身の毛穴悩みをきっかけに、成分設計と皮膚科学の知見をもとに「角栓を構造から捉えなおす」独自の毛穴ケア理論を構築。
皮脂の酸化と角栓の層構造に注目し、“動かして流れを整える”毛穴マッサージケアという新しい概念を提唱。

これまで数百種のスキンケア製品と美容医療を実体験しながら、
「肌悩みに寄り添う科学」をコンセプトに、習慣として続けられる本質的なケアを追求し、Chocobraを開発。
現在は、自社ブログ・note・SNSを通じて、毛穴ケアに関する考え方をわかりやすく発信しながら、ブランドの世界観づくりから商品設計までを一貫して手がけている。